-障害者を対象とする初のパネル調査、職業生活を長期にわたりフォロー-
調査研究報告書 No.106
障害のある労働者の職業サイクルに関する調査研究(第2期) -第2回職業生活前期調査(平成22年度)・第2回職業生活後期調査(平成23年度)-
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発行年月
2012年03月
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キーワード
パネル調査 職業サイクル キャリア形成
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職業リハビリテーション活動による課題領域の体系図・ICFによる課題領域の体系図 該当項目
執筆者(執筆順)
執筆者 | 執筆箇所 |
---|---|
亀田 敦志 (障害者職業総合センター 統括研究員) | 序章~第I部、終章 |
田村 みつよ (障害者職業総合センター 研究員) | 概要、第II部、終章 |
研究の目的と活用のポイント
障害のある労働者の就職、就業の継続、職業生活の維持・向上等の職業サイクルの全体像を明らかにするため、パネル調査(同一の対象者を継続して調査)を行い、企業における雇用管理の改善や円滑な就業の実現に関する今後の施策展開のための基礎資料を得ることを目的とする。本報告書は、平成23年度までに行った第1期調査と第2期調査をもとに、その間における経過(継続と変化の状況)をまとめたもの。
研究の方法
- (1)同一の対象者を長期にわたり継続して調査するパネル調査を行う。調査は、平成19年から平成35年までの間に、次の2つの調査を毎年交互に8回ずつ実施。
- ①若年期を中心とする就職及び職業生活への適応の過程を明らかにする職業生活前期調査
- ②一定の就業経験経過後の職業生活の維持・向上等の過程を明らかにする職業生活後期調査
- (2)対象者は、視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、内部障害、知的障害、精神障害を有する労働者。職業生活前期調査の対象者は調査開始時点において15歳以上39歳以下の人、職業生活後期調査の対象者は調査開始時点において40歳以上、概ね55歳以下の人
研究の結果得られた知見
今回は、2年間の動向を追ったものであるので、両調査の間に大きな変化は見られないが、仕事の状況に関しては、次のようになっている。
職業生活前期調査 | 職業生活後期調査 | |
---|---|---|
調査時点 | 第1期平成21年1月 第2期平成22年7月 |
第1期平成21年7月 第2期平成23年7月 |
対象者の年齢 | 平均年齢31.3歳(平成22年7月1日現在) | 平均年齢49.6歳(平成23年7月1日現在) |
1,2期とも回答した人 | 327人 | 293人 |
(1)就業形態 | ・変化なし82.0%、変化あり16.5% ・変化ありのうち、例えば、正社員からパート・アルバイトになった人は13人、逆にパート、アルバイトから正社員になった人は7人 |
・変化なし88.4%、変化あり10.2% ・変化ありのうち、例えば、正社員からパート・アルバイトになった人は5人、逆にパート・アルバイトから正社員になった人はいなかった。また正社員から仕事をしていないになった人は7人 |
(2)仕事内容 | ・変化なし81.5%、変化あり14.3% | ・変化なし77.2%、変化あり18.0% |
(3)勤務時間 | ・変化なし77.3%、変化あり18.5% ・変化ありの人は時間が短くなった32人、長くなった21人 |
・変化なし75.0%、変化あり16.9% ・変化ありの人は時間が短くなった23人、長くなった23人 |
(4)休日日数 | ・変化なし69.2%、変化あり26.9% | ・変化なし64.3%、変化あり28.7% |
(5)給与額区分 | ・変化なし78.3%、変化あり20.3% ・変化ありのうち給与区分が上がった30人、下がった28人 |
・変化なし68.8%、変化あり23.9% ・変化ありの人は給与区分が上がった25人、下がった40人 |
(6)通勤時間 | ・変化なし74.8%、変化あり20.6% ・変化ありのうち長くなった38人、短くなった21人 |
・変化なし76.5%、変化あり18.8% ・変化ありのうち長くなった19人、短くなった人32人 |
(7)会社の従業員規模 | ・変化なし71.7%、変化あり19.2% ・変化ありの人は従業員規模の区分が大きくなった28人、小さくなった27人 |
・変化なし73.5%、変化あり17.3% ・変化ありの人は従業員規模の区分が大きくなった15人、小さくなった32人 |
(8)障害開示の状況 | ・変化なし69.2%、変化あり22.4% | ・変化なし64.7%、変化あり25.0% |
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冊子在庫
あり
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