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MWS新規課題の効果的な活用に向けて

調査研究報告書 No.175
「ワークサンプル幕張版(MWS)」新規3課題による効果的なアセスメント及び補完方法の獲得に関する調査研究

執筆者(執筆順)

執筆者 執筆箇所
藤原 桂 ((障害者職業総合センター 主任研究員)) 概要、第2章、第3章、第4章、第5章、第6章
武澤 友広 ((障害者職業総合センター 上席研究員)) 序章
村久木 洋一 ((障害者職業総合センター 上席研究員)) 序章
田村 みつよ ((障害者職業総合センター 上席研究員)) 第1章

研究の目的

障害者職業総合センター研究部門においては、2019年度にワークサンプル幕張版(MWS)新規課題(以下「MWS新規課題」という。)を開発し、2020年度末から市販されています。

MWS新規課題は、特に作業遂行力の高い対象者に対してはアセスメント、就職や復職に向けた支援において効果を発揮するものの、MWS新規課題の活用に伴う支援者の負担を軽減する必要性が指摘されていました。

そのため、本調査研究では、支援者の負担軽減策として、MWS新規課題についてイメージを与える「活用モデル」を開発することを目的としました。

活用のポイントと知見

MWS新規課題の活用方法について、開発時の情報、専門家や支援機関からの意見をもとに整理することにより、MWS新規課題に関する知識や活用事例、支援を行う上で対応に迷った時の対応方法などを盛り込んだ「ワークサンプル幕張版(MWS)新規課題活用ハンドブック~MWS新規課題の効果的な活用に向けて~」(以下「ハンドブック」という。)を作成しました。

ハンドブックをご覧いただくことにより、MWS新規課題のイメージを持つことができ、MWS新規課題を活用する際の参考としてご活用いただけます。

上部にハンドブックの表紙が、その下に「はじめにお読みください」と書かれたハンドブックの目次(ロードマップ)が配置されている。

ハンドブックによる効果

本調査研究では、試作したハンドブックを就労支援機関に提供し、ハンドブックを読んだ上でMWS新規課題による支援を行っていただくことにより、ハンドブックの有効性の評価を得るための試用評価を行った。

試用評価の終了時点において、ハンドブックの効果について支援者からは「利用者の様々な側面を見られることが分かった、今後も利用者にMWS新規課題を行う」、「MWS新規課題を使う職員が増える」といった意見があった。

これらの意見からは就労支援機関の支援者がハンドブックを読むことにより、MWS新規課題を活用する機会が増えることや、MWS新規課題の中で活用されていなかった課題が活用されるようになるなどの影響が期待される。

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