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-障害者の職場定着の現状とは-

調査研究報告書 No.137
障害者の就業状況等に関する調査研究

  • 発行年月

    2017年04月

  • キーワード

    職場定着 身体障害者 知的障害者 精神障害者 発達障害者 公共職業安定所 障害者求人 一般求人 障害開示 障害非開示 支援制度

  • 職業リハビリテーション活動による課題領域の体系図・ICFによる課題領域の体系図 該当項目

    障害者雇用の状況等の把握

    就職/職場定着要因の分析

執筆者(執筆順)

執筆者 執筆箇所
高瀬 健一 (障害者職業総合センター 主任研究員) 概要、序文、第1章、第2章、第3章
大石 甲 (障害者職業総合センター 研究員) 概要、序文、第1章、第2章、第3章
西原 和世 (障害者職業総合センター 研究協力員) 概要、序文、第1章、第2章
山本 美奈子 (障害者職業総合センター 研究協力員) 第1章(図表作成)

研究の目的

障害者職業総合センターは、2015年度から2年間の計画により、公共職業安定所の職業紹介により就職した身体障害者・知的障害者・精神障害者・発達障害者の就職状況、職場定着状況及び支援状況等の就業実態を把握する本調査研究に取り組みました。

活用のポイントと知見

この報告書は、障害者の職場定着状況等に関する調査を集計・分析した結果を提供する基礎資料です。行政機関を始めとして、就労支援機関、企業においてご活用いただけます。

統計分析した結果、全ての障害者において3か月未満の定着状況が、障害者求人による就職の場合、一般求人による就職の場合より離職リスクが低下しています。精神障害者の場合、3か月~1年の定着状況においても同様でした。この結果に加えて、この報告書では様々な職場定着要因について分析し、考察しています。

就職後3か月時点の定着率を就職した求人種類別でみると、高い順にA型88.0%、障害者求人86.9%、一般求人障害開示69.3%、一般求人障害非開示52.2%、就職後1年時点の定着率は、高い順に障害者求人70.4%、A型67.2%、一般求人障害開示49.9%、一般求人障害非開示30.8%でした。
図1 求人種類別の職場定着率の推移と構成割合(定着期間不明を除く)
就職後3か月時点の定着率を障害別にみると、身体障害77.8%、知的障害85.3%、精神障害69.9%、発達障害84.7%、就職後1年時点の定着率は、身体障害60.8%、知的障害68.0%、精神障害49.3%、発達障害71.5%でした。
図2 一般企業に就職した障害者における障害別の職場定着率の推移と構成割合(定着期間不明を除く)

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