調査研究報告書 No.38
「学習障害」を主訴とする者の就労支援の課題に関する研究(その1)—職業リハビリテーションの支援を利用した事例に基づく検討—
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発行年月
2000年03月
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職業リハビリテーション活動による課題領域の体系図・ICFによる課題領域の体系図 該当項目
執筆者(執筆順)
執筆者 |
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望月 葉子 (障害者職業総合センター 研究員) |
向後 礼子 (障害者職業総合センター 研究員) |
田谷 勝夫 (障害者職業総合センター 主任研究員) |
(目的・方法)
「学習障害」を主訴とする青年のうち、数として多く、入職支援の緊要度の高い求職者として、知的障害のある青年に焦点をあて、就労支援の課題の検討を行った。本研究では職業リハビリテーションの支援を利用した事例をとりあげ、学齢期から青年期に至る過程における特性の概要、学校から職業の世界への移行と職業経験の内容、職業生活設計の見直しのタイミングと課題、について検討した。
(結果の概要)
問題の所在とその解明のための視点を整理するために、文部省の「学習障害」に関する最新の定義をめぐる問題を整理した。 まず、教育用語としての定義を検討し、職業リハビリテーションの対象となる青年の特性を検討した。また、特性を理解するために有効な評価を紹介するとともに、青年期の「学習障害」をめぐる議論の課題をまとめた。ついで、事例に基づいて、「学習障害」を主訴とする青年の就労支援の課題を検討した。ここでは、一般扱いで就職し、職場不適応並びに職務遂行困難により離職した事例が、どのような過程を経て職業リハビリテーションを選択し、就労を実現していったかについて詳細に検討した。さらに、「学習障害」を主訴とする青年が職業リハビリテーション・サービスを利用するまでの課題をまとめた。
目次
- 序論 「学習障害」を主訴とする者の就労支援をめぐる議論の到達点
…… 研究の背景と基礎的な知見について …… - 第Ⅰ部 問題の所在とその解明のための視点
- 第1章 「学習障害」の定義をめぐって
- 第2章 職業リハビリテーションと「学習障害」
- 第Ⅱ部 「学習障害」を主訴とする青年の就労支援の課題 -事例に基づく検討-
- はじめに
- 第1章 事例の概要
- 第2章 自己理解と職業生活設計の実際:新規学卒扱いによる初職離職まで
- 第3章 職業評価 -職務遂行能力等に関する検査結果から-
- 第4章 自己理解の深化と職業生活設計の見直し:職業リハビリテーションサービスを利用して第2職に入職するまで
- 第5章 自己理解の揺らぎと職業生活設計の再構築:現職入職まで
- おわりに ……青年期における自立への挑戦:生涯にわたる支援の必要性……
- 第Ⅲ部 「学習障害」を主訴とする青年が職業リハビリテーション・サービスを利用するまでの課題
- はじめに
- 第1章 職業リハビリテーション・サービスを選択するまでの過程の課題
- 第2章 職業リハビリテーション・サービスへの移行の課題
- おわりに-今後の課題-
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