ー「就労支援のためのアセスメントシート」の開発ー
調査研究報告書 No.168
就労困難性(職業準備性と就労困難性)の評価に関する調査研究
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発行年月
2023年03月
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キーワード
アセスメント 評価ツール 就労に関する希望・ニーズ 就労のための基本的事項 就労継続のための環境 個人と環境との相互作用 協同評価 ストレングス
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職業リハビリテーション活動による課題領域の体系図・ICFによる課題領域の体系図 該当項目
執筆者
執筆者 | 執筆箇所 |
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井口 修一 (障害者職業総合センター 主任研究員) | 序章、第1章、第4章 |
武澤 友広 (障害者職業総合センター 研究員) | 第2章、第4章、第5章 |
石原 まほろ (障害者職業総合センター 研究員) | 概要、第3章、第4章、第6章 |
研究の目的
障害者の支援ニーズや就労能力の現状等を把握して適切な支援につなげていくための新たな評価ツールを開発することを目的としました。
活用のポイントと知見
- 新たな評価ツールとして「就労支援のためのアセスメントシート」を開発し、「就労支援のためのアセスメントシート活用の手引」を併せて作成しました。
<就労支援のためのアセスメントシート>
- 就労を希望する障害者ご本人と支援者が、就労に関する情報を協同で収集、整理する際にご活用いただけます。
- ご本人のストレングス(長所)や成長可能性、就労するうえでの課題等を適切に理解し、就労に向けた必要な支援や配慮を検討する際にご活用いただけます。
<就労支援のためのアセスメントシート活用の手引>
- 「就労のためのアセスメントシート」の目的、内容、アセスメント方法、使用上の留意事項について解説しています。
本調査研究報告書の概要と主な結果
- 本調査研究は、研究委員会等の設置に基づく専門家集団による検討内容、就労支援機関に対する質問紙調査、障害者雇用企業に対する質問紙調査及び就労支援機関における評価ツール(試作版)の試用評価の実施により「就労支援のためのアセスメントシート」を開発した経過についてまとめています。
- 「就労支援のためのアセスメントシート」の開発コンセプト、強みと限界、今後の課題などについても記載しています。
- 就労支援機関における評価ツール(試作版)の試用評価について、試作版を用いたアセスメントにおいて目的とした支援の実践度9項目を就労支援機関の利用者別に支援者に尋ねた結果(図1)を以下に示します。「かなりできた」と「すこしできた」の回答を足し合わせた割合は、9項目中7項目で全対象者の8割を超えていました。
- 就労支援機関における評価ツール(試作版)の試用評価において、試作版を用いたアセスメントの目的の達成度5項目を就労支援機関の利用者に尋ねた結果(図2)を以下に示します。「かなりできた」と「すこしできた」の回答を足し合わせた割合は、5項目中4項目で全有効回答数の8割を超えていました。
※発表資料は、研修に参加された方向けの補助資料として作成したものです。
※本資料のご利用にあたっては、研究企画部企画調整室へご連絡いただくとともに引用元の明記をお願いいたします。
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あり