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肝硬変


英語名 Cirrhosis of liver
略称  
区分 その他の慢性疾患
就労実態情報 今回調査実施
日本の患者数 250000
程度判定基準の有無 Child分類(3段階)と作業能力評価表
病気の内容 慢性肝疾患の終末像
サブタイプ  
病因 B型肝炎ウィルスが2割、C型肝炎ウィルスが5割、アルコールによるものが1割。我が国においてはウィルス性慢性肝炎からの進行が約9割。
性差 ほとんど性差なし
発病年齢 40~50歳代にピーク
予後 代償期肝硬変では無症状のままに経過することが多いが、しばしば食道静脈瘤の破綻や肝癌の発生など致命的な合併症が見られる。
生存率 5年生存率が80%以上
入院の必要 まず入院、自宅での安静・臥床、次第に日常生活にもどす
就労の条件 黄疸、腹水のない状態では制限はほとんどない。黄疸・腹水・肝性脳症を伴う場合は、軽勤務にとどめ、時間制限もある。
消化器症状 腹痛、腹水、吐血、下血、腹部膨満、食欲不振
肝臓症状 あり
皮膚 かゆみ感
全身症状 軽度の全身倦怠感、食欲不振、体重減少、脂肪嫌悪
身体活動 黄疸、腹水のない状態では制限はほとんどない。激しい運動は禁止
長時間の正座や起立 GOT・GPT値により、その都度決める。黄疸・腹水・肝性脳症がある場合は不可。
労働時間制限 GOT・GPT値により、その都度決める。黄疸・腹水・肝性脳症がある場合は制限。
過労 GOT・GPT値により、その都度決める
注意事項 禁酒

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【資料出所】

障害者職業総合センター「難病等慢性疾患の就労実態と就労支援の課題」調査研究報告書No.30(1998)付録1

(注意)

本表は付録1を疾患別に掲載したものであり、報告書作成当時(1998年)の内容、表現であることに留意が必要である。