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ウィリス動脈輪閉塞病(モヤモヤ病)


英語名 Spontaneous Occlusion of the Circle of Willis
略称  
区分 治療対象
就労実態情報 今回調査実施
日本の患者数 6199
程度判定基準の有無 なし
病気の内容 ウィリス動脈輪付近の動脈の狭窄・閉塞による脳卒中のような症状。
サブタイプ 小児では虚血型(脳梗塞型、一過性脳虚血型(TIA型))が80%で運動麻痺、痙攣発作、言語障害が多く見られる。成人型では脳出血型が60%。
病因 (原因不明)
性差 女性が1.8倍
発病年齢 5歳を中心とする高い山(若年型)と30歳代を中心とする低い山(成人型)
予後 軽快1/3、一進一退1/3、片麻痺・失明・失語1/3
生存率 成人型発病では、頭蓋内出血発作で15%が死亡する。
入院の必要 入院の必要なし
就労の条件 くも膜下出血対策に準ずる
視力障害 10%以下
言語症状 10%以上
上肢障害 脳出血後遺症として麻痺が残る場合あり
下肢障害 脳出血後遺症として麻痺が残る場合あり
歩行能力 脳出血後遺症として麻痺が残る場合あり
運動神経系 けいれん(10%以上)
運動失調 50%以上
過呼吸 一過性の麻痺が発生
精神神経症状 知能低下(10%以下)
脳循環障害 意識障害・頭痛30%以上
寒冷 風邪の予防が重要
身体活動 短距離走といった激しい運動によって脱力発作がしばしば起こる。
過労 風邪の予防が重要
精神的ストレス 無用のストレスを避ける
注意事項 くも膜下出血対策に準ずる。息をフーフー吹くことは避ける。発作は長くて数10分でおさまる。

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【資料出所】

障害者職業総合センター「難病等慢性疾患の就労実態と就労支援の課題」調査研究報告書No.30(1998)付録1

(注意)

本表は付録1を疾患別に掲載したものであり、報告書作成当時(1998年)の内容、表現であることに留意が必要である。