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後縦靭帯骨化症


英語名 Ossification of Posterior Longitudinal Ligamentum
略称 OPLL
区分 治療対象
就労実態情報 今回調査実施
日本の患者数 15128
程度判定基準の有無 3段階の生活指導の手引き
病気の内容 脊柱のほぼ全長を縦走する後縦靭帯の肥厚と骨化により、脊柱管狭窄に伴う脊髄または神経根の圧迫障害を来たす。
サブタイプ 連続型、分節型、混合型、限局型。
病因 (原因不明;遺伝的背景が大きな役割)
性差 男性が2倍
発病年齢 40歳以上に好発。50歳代がピーク
予後 5年以上かかって骨化が増大。長期的には不良。転倒などの軽微な外傷が麻痺の増悪につながる。
生存率 生命の危険はない。
入院の必要 髄腔内ブロックが明らかなもの(痙性対麻痺、膀胱障害)
就労の条件 軽症では差し支えない。中等症ではゴルフ、水泳をさける。
上肢障害 上肢のしびれ、痛み(85%)、運動障害(55%)
下肢障害 下肢の運動障害(55%)
膀胱障害 排尿障害(20%)
身体活動 わずかな衝撃で頚椎損傷しやすい。適度な運動は勧める。
長時間の正座や起立 転倒した場合に脊髄損傷しやすい
注意事項 転倒等による骨折を予防する必要

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【資料出所】

障害者職業総合センター「難病等慢性疾患の就労実態と就労支援の課題」調査研究報告書No.30(1998)付録1

(注意)

本表は付録1を疾患別に掲載したものであり、報告書作成当時(1998年)の内容、表現であることに留意が必要である。