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クローン病


英語名 Crohn's Disease
略称  
区分 治療対象
就労実態情報 今回調査実施
日本の患者数 13997
程度判定基準の有無 緩解期と活動期の2段階。IOIBD(Intl. Org. for the study of IBD)の評価法。
病気の内容 消化管の慢性の炎症。
サブタイプ 小腸型、大腸型、小腸大腸型(1:1:2)。
病因 (原因不明;ウィルス説、細菌説など)
性差 男性が2倍
発病年齢 10~20歳代
予後 緩解、再燃を繰り返す。病変部を切除しても50~60%は再発する。
生存率 死亡例は少ない
入院の必要 活動期の症状の強い時は入院
就労の条件 緩解期には、仕事はその性格に応じて健康状態をみて許可。発熱などがあれば仕事禁止。入院後、手術を行わない場合は1ヶ月、手術を行った場合は2ヶ月で職場復帰。職場復帰後は1~2ヶ月で徐々に活動量を増加させる。
食事の障害 在宅栄養療法(経管栄養や静脈栄養)の適用あり。
直腸障害 腹痛、下痢
消化器症状 腹痛、下痢という大変辛い症状
全身症状 発熱(62%)、体重減少(56%)、貧血(41%)、全身倦怠感(38%)
貧血症状 41%
食事制限 絶食となることあり。冷たい飲み物、コーヒー、アルコール、香辛料、繊維性の食物、動物性脂肪を避ける。
身体活動 緩解期には軽作業なら仕事は可能。日常生活を続けるべき
労働時間制限 緩解期で発熱、下痢がある時は安静にして経過をみる
過労 疲労を避け規則正しい生活をとらせる
精神的ストレス 精神的ストレスを減らす

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【資料出所】

障害者職業総合センター「難病等慢性疾患の就労実態と就労支援の課題」調査研究報告書No.30(1998)付録1

(注意)

本表は付録1を疾患別に掲載したものであり、報告書作成当時(1998年)の内容、表現であることに留意が必要である。