大動脈炎症候群(高安病)
英語名 | Aortitis Syndrome (Takayasu's Disease) |
略称 | |
区分 | 治療対象 |
就労実態情報 | 今回調査実施 |
日本の患者数 | 4897 |
程度判定基準の有無 | 4段階の生活指導の管理区分(東京都衛生局作成) |
病気の内容 | 大動脈とその主要分肢の炎症性狭窄(脈無し病)。動脈閉塞による症状、動脈拡張による症状、及び炎症反応による全身症状からなる。 |
サブタイプ | |
病因 | (原因不明;特定のHLAの関連の疑い。自己免疫機序?) |
性差 | 女性が10倍 |
発病年齢 | 20歳代がピークであったが、最近では40歳代に変化 |
予後 | 慢性に経過し、予後は比較的良好 |
生存率 | 10年生存率は約80% |
入院の必要 | 自覚・他覚症状が重篤、所見が重症のもののみ |
就労の条件 | 最軽度では制限なし。症状によって残業や仕事量の制限あり。 |
視力障害 | 視力低下の訴え20% |
めまい | めまい、頭痛60%。失神発作 |
上肢障害 | 循環障害(上肢のしびれ感、脱力感、冷感、重い物を持つと疲れやすい) |
循環器症状 | 高血圧50%(大動脈狭窄)。冠動脈狭窄による狭心症。大動脈弁閉鎖不全による心不全及び動脈瘤の場合あり。 |
じん臓症状 | 高血圧50%(腎動脈狭窄) |
消化器症状 | 腹痛、下痢をみることもある |
全身症状 | 発熱、全身倦怠感 |
貧血症状 | 頚動脈洞反射亢進 |
脳循環障害 | めまい、頭痛60% |
労働時間制限 | 最軽度以外は、残業をなるべく避ける。病状が進んだ者では5割程度に抑える。 |
精神的ストレス | 病状が進んだ者では避ける。 |
日光 | 一過性の視力障害や眩視などがあるときはサングラスをかける。 |
【資料出所】
障害者職業総合センター「難病等慢性疾患の就労実態と就労支援の課題」調査研究報告書No.30(1998)付録1
(注意)
本表は付録1を疾患別に掲載したものであり、報告書作成当時(1998年)の内容、表現であることに留意が必要である。