特発性血小板減少性紫斑病
英語名 | Idiopathic Thrombocytopenic Purpura |
略称 | ITP |
区分 | 治療対象 |
就労実態情報 | 就労関連情報なし |
日本の患者数 | 26233 |
程度判定基準の有無 | 血小板減少と紫斑の程度により3段階 |
病気の内容 | 血小板膜蛋白に対する自己抗体の発現により主に脾臓における血小板の破壊の亢進による血小板の減少。鼻や歯肉から出血しやすくなる。 |
サブタイプ | 急性型(小児に多い)、慢性型(成人女性に多い) |
病因 | (自己免疫機序) |
性差 | 女性が2~3倍 |
発病年齢 | 20歳前後。25~29歳、50~54歳にピーク |
予後 | 急性型は2~6週で80%が軽快、慢性型は数年~十数年の経過で軽快・増悪を繰り返し、10~20%は難治性となるが、それ以外は、ステロイド治療あるいは摘脾で寛解する例が多い。 |
生存率 | 死亡率は数% |
入院の必要 | 入院の必要なし |
就労の条件 | 出血、打撲、感染症、過労がないこと |
出血傾向 | 出血、打撲や緊縛は厳禁(血小板減少のため) |
貧血症状 | 出血が持続した場合 |
睡眠の必要 | 十分な睡眠、規則正しい生活。 |
過労 | 過労を避ける。 |
精神的ストレス | 避ける |
注意事項 | まれに頭蓋内出血で死亡することがあるので、激しい頭痛、吐き気、嘔吐などが出たら直ちに医師に連絡。 |
【資料出所】
障害者職業総合センター「難病等慢性疾患の就労実態と就労支援の課題」調査研究報告書No.30(1998)付録1
(注意)
本表は付録1を疾患別に掲載したものであり、報告書作成当時(1998年)の内容、表現であることに留意が必要である。