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テーマ2 在宅就労・ICT

※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。

1 障がい者のリモートワークへの挑戦(DX開発人財)

発表者

野口 悦子(株式会社ベネッセビジネスメイト 東京シェアードサービス部シェアードサービス推進課)

発表概要

withコロナ時代において、障がい者が活躍するリモートワークの取り組みをご紹介します。DX開発人財の雇用・定着において、在宅での業務の進め方・支援の在り方・情報共有の仕方など、具体的な事例を用いて発表します。

2 発達障害のある方のリモートによる能力開発の可能性

発表者

井上 宜子(サテライト・オフィス平野 所長)

発表概要

新型コロナウィルスの広がりに伴い、密を避けることが求められる中、集合型の能力開発は実施が難しくなりつつある。当事業所においても、発達障害のある方を中心にリモートによる就労支援を開始した。その中で、新たな効果が見られた利用者もいる。本発表ではリモートによる新たな効果について事例を交えて紹介する。

3 With/Afterコロナ時代における在宅×出社「ハイブリッド勤務体制」の実現に向けた取り組み

発表者

西 晶子・大山 菜央(GMOドリームウェーブ株式会社 業務本部業務部 コーディネーター)

発表概要

昨今、企業での在宅勤務導入が広がる中、当社では全障がい種のパートナー(従業員)の安全確保と事業の継続展開を目的として、在宅勤務と出社勤務を掛け合わせた「ハイブリッド勤務」を実践しています。今回はハイブリッド勤務体制構築に向けての段階的な移行プロセスや、その中で生じた課題、コミュニケーションの希薄化を回避しパートナーのコンディションやモチベーションを維持するための工夫・取り組みについて発表します。

4 障がい者社員のテレワーク・在宅勤務(身体・知的・精神・発達)

発表者

遠田 千穂(富士ソフト企画株式会社 企画開発部 部長)
槻田 理(富士ソフト企画株式会社 教育事業部 課長代理)

発表概要

IT企業の特例子会社において実行する障がい者の在宅勤務及び、アフターコロナの鬱病対策・離職・自傷行為予防について具体例を挙げ論ずる。

5 リモートを利用した在宅ストレス対策・研修プログラムの実践

発表者

秋山 洸亮(株式会社アウトソーシングビジネスサービス Employment Support Center 公認心理師・臨床心理士)

発表概要

新型コロナウイルスの流行により、首都圏では5割以上の企業がリモートワークを展開し、在宅化が活性化した。一方で、リモートワークの急展開により、環境変化によるストレスや社会的ストレス、コミュニケーション上のストレス等、ストレスが生じやすい要因が表出した。そこで本実践報告では、特例子会社における在宅ストレス対策研修・プログラムの実践について報告し、今後の新たなる障害者雇用の可能性について検討する。

6 回復期段階から在宅就業を目指した高位頸髄損傷者への支援

発表者

露木 拓将(神奈川リハビリテーション病院 リハビリテーション部職能科 作業療法士)

発表概要

高位頸髄損傷者は呼吸器管理・循環器管理・皮膚管理・身体管理など、2次的合併症の予防と対策がとても重要である。事例は回復期段階から在宅勤務での復職を目指すことで、生きる希望を見いだし、より積極的な身体自己管理能力への意識づけが高まった。残存部位を効率的に使用できる操作機器の選定と環境調整、操作訓練を行いながら身体管理を行い生活マネジメントへアプローチした内容について報告する。

7 重度身体障害者のICTを駆使した就労支援 ~医療・介護・福祉の連携から、ケアを効率化して社会参加へ~

発表者

伊藤 佳世子(社会福祉法人りべるたす 相談支援専門員)

発表概要

重度身体障害者は常時ケアが必要、自力通所が困難等の理由で就労移行支援を利用できず、一般就労が難しい現状がある。しかしながら、ICTの発展から医療的ケアがあっても在宅で一般就労している事例もでてきた。そこで地域の医療・介護・福祉が連携し、本人の可能性をより開くような就労支援を行うための連携シートを作成した。重度身体障害のある方の就労ができるようにするための連携の取組みを報告する。

8 盲ろう者の大学事務職における就労事例報告 -コロナ禍での在宅勤務を経験して-

発表者

森 敦史(国立大学法人筑波技術大学 総務課広報・情報化推進係 事務補佐員)

発表概要

先天性盲ろう者であるAはこれまで将来の選択肢を広げるべく大学院まで進み、今年度より研究活動の傍ら、大学の事務職員として働いている。進路選択に際しては、盲ろうであるが故にコミュニケーションと情報入手と移動に困難があることから、職場での継続的な支援が必要であることが課題となっていた。本発表では当事者として、就職に至るまでの経緯と就職後の支援について紹介しつつ、盲ろう者の就労における課題を解説する。

9 緊急事態宣言下における視覚障害者の在宅勤務の実情 -当事者へのヒアリング調査から-

発表者

伊藤 丈人(障害者職業総合センター 研究員)

発表概要

緊急事態宣言発令に伴い、多くの視覚障害者が在宅勤務を経験した。本調査では、それまでは通常通り通勤し、本年4~5月に在宅勤務を経験した複数の視覚障害者にヒアリングを行い、この間の業務実態を明らかにするよう努めた。その結果、視覚障害者にとって、在宅勤務には利点と課題があることが明らかとなった。これらを整理し、対策等を示して、今後の社会状況に適合した視覚障害者の働き方の模索に向け考察する。

10 地方部の就労継続支援B型事業所における精神障害のある利用者支援と課題 -在宅就労支援を中心とする事業所調査の分析から-

発表者

山口 明日香(高松大学発達科学部 准教授)

発表概要

本発表では、地方部の就労支援B型事業所における精神障害のある利用者支援の現状と課題として、ICTを活用した在宅就労支援を行っている事業所を対象にインタビュー調査を実施した結果、地方部が故の現状と課題、ICTを活用した就労支援の可能性とその効果について整理したものを発表する。

(注)発表概要は、各発表者から提出していただいた内容を転記しています。