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第11分科会 職業評価

※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。
※ タイトル及び概要は、発表者からいただいた内容を掲載しています。
  また、共同研究者については省略しています。

1 OCRデータ転記・PC入力課題をベースとした職場実習生の職能判定に関する取り組み

【発表者】

志村 恵(日総ぴゅあ株式会社 事業運営室 企業在籍型職場適応援助者)

【発表概要】

職場実習生(障害者)の職業能力を把握することを目的として、当社の業務で実際に使用したOCR(Optical Character Reader)データの文字(英数漢字・ひらがな・カタカナ)転記課題を取り入れている。この課題を通して、エラーパターン、形知覚能力、処理速度、修正への反応、作業姿勢などを把握し、職能判定に活用している。2022年度実習生の取り組みの報告と今後の展望について発表する。

2 専門的スキルを有する患者に対する就労の支援の実際~回復期リハビリテーションにおける就労にむけた評価・訓練について~

【発表者】

栗本 靖子(公益財団法人操風会 岡山リハビリテーション病院 リハビリテーション部 言語聴覚士)

【発表概要】

特殊な技能を有する職業に従事している患者は多く存在し、そのスキルに沿ってどこまで病院で評価・訓練を行うかは回復期リハビリテーション病院の課題である。今回は美容師に従事していた患者の職業評価としてシャンプー・ブローを行い問題点を抽出し訓練に繋げた。この症例から学んだことを回復期リハビリテーション病院の位置づけも踏まえて発表する。

3 「働く態度」の評価・育成-「態度のチェックリスト」の作成と就労支援における活用-

【発表者】

小笠原 拓(株式会社ドコモ・プラスハーティ事業運営部 業務企画担当 担当社員)
木村 恵理(社会福祉法人光明会就労移行支援サービス 就職するなら明朗アカデミー・白井キャンパス 指導員)

【発表概要】

障がい者の社会的自立のために、働くことを通じた課題解決に向かう「態度」の醸成が重要である。本発表では「態度の6階層」理論(菅野2015)をもとに「態度のチェックリスト」を作成による障がい者の作業・就労支援の体系的な整理と、就労支援における同リストの活用に関する報告を行う。

4 MWSを使用した回復期での就労支援の一例~機能訓練から復職に至るまで~

【発表者】

阿部 幸栄(浜松市リハビリテーション病院 リハビリテーション部 作業療法士)

【発表概要】

2015年時点における脳卒中患者の約3割は30~50代が就労年齢と推計されており、彼らにとって社会復帰は課題である 。回復期病院の就労支援としてMWSを用いたリハビリテーションを実施している事例は少ない。今回、若年の脳血管障害患者に対し、機能訓練と共に自主トレーニングとMWSを使用した就労支援を行い、当院の外来リハビリテーションへ移行し、早期に復職に至った事例を経験した為、報告する。

5 ワークサンプル幕張版(MWS)新規3課題の活用ハンドブックの作成について(経過報告)

【発表者】

藤原 桂(障害者職業総合センター 主任研究員)

【発表概要】

2021年より販売が開始されているMWS新規課題について、課題の特徴を踏まえた上で地域の支援施設での活用方法を提案するため、「活用ハンドブック」の作成経過の報告を行う。