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-発達障害者の就労支援に活用できる参考資料-

資料シリーズ No.84
発達障害者の職業生活上の課題とその対応に関する研究 -「発達障害者就労支援レファレンスブック」活用のために-

  • 発行年月

    2015年03月

  • キーワード

    発達障害 就労支援

  • 職業リハビリテーション活動による課題領域の体系図・ICFによる課題領域の体系図 該当項目

    支援方法の把握/紹介

執筆者(執筆順)

執筆者 執筆箇所
根本 友之 (障害者職業総合センター 主任研究員) 概要、第1章 第1節~第3節
松本 安彦 (障害者職業総合センター 統括研究員) 第1章 第4節
望月 葉子 (障害者職業総合センター 特別研究員) 第1章 第5節
若尾 勝己 (障害者就業・生活支援センターZAC センター長) 第2章 第1節
内藤 哲 (東京海上ビジネスサポート株式会社 大阪支社 推進役) 第2章 第2節
今若 修 (障害者職業総合センター 職業センター 企画課長) 第2章 第3節
武澤 友広 (障害者職業総合センター 研究員) 巻末資料2
知名 青子 (障害者職業総合センター 研究員) 巻末資料2
榎本 容子 (障害者職業総合センター 研究員) 巻末資料2

活用のポイント

本研究では、就労支援の場面で現れる発達障害者の職業生活上の課題に注目し、それぞれの課題に対して支援者が取ることのできる支援策をまとめた。併せて作成した「発達障害者就労支援レファレンスブック(以下、「レファレンスブック」という。)」には、職業生活上の課題に対して実際の就労支援の場面で実施されている支援策を掲載しているので、地域の就労支援機関で発達障害者の就労支援に携わる支援者の方々におかれては、支援の参考として活用していただきたい。

研究の目的と方法

本研究は、発達障害者の職業生活上の課題とその対応について整理し、地域の就労支援機関において支援の参考として活用できる資料として取りまとめることを目的として実施した。

研究方法としては、文献調査により職業生活上の課題を収集して整理し、地域障害者職業センターを対象とした質問紙調査などにより課題に対する支援の対応の情報を収集した。その上で、有識者・支援者による研究委員会を設置し、支援者の活用の利便性を踏まえた情報提供の方法などについて検討を行い、支援の参考として活用できる研究成果物としてレファレンスブックを取りまとめた。

研究の結果得られた知見

文献調査で抽出した職業生活上の課題をまとめ、「業務遂行」「対人関係・コミュニケーション」「ルール・マナー」「行動面の課題」「自己理解や精神面の課題」の5つの大分類を作成し、各大分類の下に全体で29の中分類と143の小分類を作成した。

課題に対する支援の対応の情報収集では、地域障害者職業センターを対象とした質問紙調査で、提示した全ての課題の項目に対して全体で1,681件の回答が得られた。また、課題の情報収集において対象とした文献の中で、支援の対応が記述されているものについては記述の抽出を行い、1,049件の記述を抽出した。

情報収集した職業生活上の課題と対応を整理して、支援者が活用しやすいような形で提供するための方法を検討し、レファレンスブックを作成した。

本資料シリーズでは、レファレンスブックの作成に至る研究の経過をまとめるとともに、支援者の立場で研究委員会に参画いただいた委員の方々から、発達障害者に対する支援の状況や課題と、それを踏まえたレファレンスブックの活用可能性について寄稿いただいた。

令和2年度地方研究発表会資料

【テーマ】

発達障害者の職業生活への満足度と職場の実態に関する調査研究

※発表資料は、研修に参加された方向けの補助資料として作成したものです。
※本資料のご利用にあたっては、研究企画部企画調整室へご連絡いただくとともに引用元の明記をお願いいたします。

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