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資料シリーズ No.23
障害者に配慮した職場改善の実際」─障害者雇用促進のための職場改善コンテスト応募データの分析─

執筆・報告担当(執筆・報告順)

執筆者
(財)労働科学研究所

(目的)

障害者の雇用の促進や安定を図る上で重要な役割を果たしている職場環境改善に関する基礎的な資料を得るために、旧労働省(現厚生労働省)・日本障害者雇用促進協会が実施している「障害者雇用促進のための職場改善コンテスト」に応募した職場改善事例の分析を行った。

(結果の概要)

「障害者雇用促進のための職場改善コンテスト」の第1回から第5回までの延べ応募数は220事業所であった。それら事業所の応募データを詳細に調べたところ、1,053の職場環境改善事例を抽出することができた。

それらの事例について、問題点や改善の具体的内容、改善効果および対象障害等について一覧表に取りまとめた。

また、障害者が雇用されている事業所において,どのような職場改善上の問題があるのか、職種において特長的なことはあるのか、さまざまな障害において共通する問題は何なのか,などに焦点を合わせ、上記の改善事例を分析した。

この事例の分析から、次の点が指摘できよう。

① 障害者の雇用促進の観点からは、障害の種類に関わらず仕事ができるという状況をめざすという発想が重要であること
② 障害者の職場改善の上での問題点がについては、障害の種類別に対応するのではなく、一つの対応策でそれらの問題点を解決するという視点、いわゆる「ユニバーサルデザイン」の視点からアプローチすることが重要であること

目次

  • 1.はじめに
  • 2.分析方法
  • 3.分析結果
  • 4.考察
  • 5.おわりに
  • 参考文献
  • データ編
  • 付録 データ編CD-ROM

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