(ここから、本文です。)
-働く障害者の力を引き出す職務創出支援-

調査研究報告書 No.133
精神障害者及び発達障害者の雇用における職務創出支援に関する研究

執筆者(執筆順)

執筆者 執筆箇所
岩佐 美樹 (障害者職業総合センター 研究員) 第1章 第2節、第3章、第4章
宮澤 史穂 (障害者職業総合センター 研究員) 第1章 第1節、第2章

研究の目的

障害のある方の雇用を進める上で課題となることが多い「担当職務」の考え方として、特に多様な障害特性に対する十分な配慮が必要である精神障害者や発達障害者を対象とした職務再設計の方法等の調査を行い、職務創出支援モデルを提案することを目的としました。

(職務再設計:既に存在している職務を、個人が抱える問題や適性に合わせて改善を図る試み)

活用のポイントと知見

障害がある方の雇用を検討している企業や就労支援機関において、以下のような取組に関する参考資料としてご活用いただけます。

・障害者の担当職務の選定
・さらなる能力発揮の支援
・キャリア形成の支援

この報告書では、地域障害者職業センターにおける支援の状況を把握し、さらに企業での具体的な事例を分析することで、従前の「切り出し・再構成モデル」をベースとした「積み上げモデル」と「特化モデル」という新たな2つの職務創出支援モデルを提案しています。

・職務創出支援モデル「積み上げモデル」と「特化モデル」
・27の職務創出支援事例
従来の「切り出し・再構成モデル」と、新しい「積み上げモデル」及び「特化モデル」との比較図。図の下半分に「切り出し・再構成モデル」の説明図があり、従業員A、B、Cさんのそれぞれの職務の基礎部分にある作業を切り出して集め、障害者の担当職務として再構成する手順が示されている。次に、図の上の左半分に「積み上げモデル」の説明図があり、障害者の担当職務を5つの作業に分け、このうち雇用の開始時点では基礎の3つを担当し、将来は5つ全部を担当する流れが描かれている。将来に至る途中に「目標に向かって徐々に作業を積み上げていく」の文字あり。最後に、図の上の右半分に「特化モデル」の説明図があり、雇用当初は障害者の強みを生かした作業1~5が選定され、このうち「作業3」に対して「不得意な作業等の担当を見直したり、支援を行う」と説明書きあり。
新たな職務創出支援モデル

令和2年度地方研究発表会資料

【テーマ】

精神障害者及び発達障害者の雇用における職務創出支援に関する研究

※発表資料は、研修に参加された方向けの補助資料として作成したものです。
※本資料のご利用にあたっては、研究企画部企画調整室へご連絡いただくとともに引用元の明記をお願いいたします。

ダウンロード

サマリー

全文

冊子在庫

あり

関連する研究成果物