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-障害者の職務内容を幅広く検討するために-

マニュアル、教材、ツール等 No.81
障害者の職務設定、職務創出・再設計のためのデータブック  ~「障害者の雇用の実態等に関する調査研究」事業所アンケート調査結果より~

  • 発行年月

    2024年03月

  • キーワード

    職務の切り出し 職務設定 職務創出 職務再設計 職域拡大

概要・活用のポイント

障害者を雇用する事業所へのアンケート調査結果に基づき、障害者の従事する具体的な職務な内容を251の「課業等」に分類・整理して、産業別、障害種別等に集計を行っており、事業所や支援機関において、障害者の職務設定、職務創出・再設計について検討する際の参考として活用できます。
 また、スキルアップのための職務拡大等を検討するなど、障害者の活躍の場を広げる可能性の模索や障害者のキャリア形成の促進を検討する際にも活用することができます。

本データブックの外観(左)と障害者が従事する具体的な職務内容を「課業等」として分類・整理した結果のうち、上位30種類の「課業等」の名前、各「課業等」に対応する主な回答例、各「課業等」に対応する回答の件数(中央上)、産業別のうち製造業の上位30種類の「課業等」の名前、各「課業等」に対応する回答の件数(中央下)、障害種別のうち知的障害と精神障害の上位30種類の「課業等」の名前、各「課業等」に対応する回答の件数(右上)の画像。
障害者の職務設定、職務創出・再設計のためのデータブック(一部抜粋)

本ハンドブックの構成

1 データブックのベースとしたアンケート調査について

2 データブックの効果的な活用に向けて

3 障害者が従事する課業等(上位100種)

4 障害種別に見る障害者が従事する課業等(上位30種)

5 産業別に見る障害者が従事する課業等(上位30種及び障害種別上位10種)

6 関連資料の紹介

データブックの効果的な活用に向けて

1 「課業等の件数」の視点

本データブックにおいては、障害者が従事する課業等について、件数の多いものをリストアップしています。
 このため、件数の多い課業等は、「多くの事業所、部署、障害者で同様の例がある」と考えられ、モデルが多いことから、職務設定、職務創出・再設計に向けての参考になりうるものと思われます。

2 「課業等の種類」の視点

本データブックにおいては、251の多種・多様な課業等のうち、全体の上位100種、障害種別及び産業別の上位30種、障害種別×産業別でクロス集計した結果の上位10種をすべてリストアップしています。
 このため、上記1の「課業等の件数」の視点とは相反する内容となりますが、産業別や障害種別の枠を超えて、障害者が従事している課業等として、どのようなものがあるのかについて幅広く見ることにより、これまで検討していなかった視点から新たな可能性を横断的に探ることも、職務設定、職務創出・再設計の一助となり得ると考えます。

3 本データブック活用にあたっての留意点

本データブックのベースとなっている調査の結果は、障害のある者がどのような具体的職務に従事する機会があるかを示したものとなっており、各職務の頻度、時間数、労力の割合等をどのように組み合わせて障害者の職務を構築しているかといったことまでは把握できているものではなく、回答をいただいた障害者が携わる(携わっていた)具体的な職務内容に従事する障害者の人数は、各事業所で異なるものとなっています。
 また、障害者の従事する職務内容を整理した各課業等の件数についても、課業等としての望ましさや適切さに比例するものではなく、件数が少ない課業等であっても、障害者が持てる力を存分に発揮している可能性も十分考えられます。

このように、本データブックの内容は、あくまで障害者がどのような課業等に携わる機会があるかという例を示しているものであることにご留意ください。

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