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IgA腎症

 
英語名 IgA glomerulonephritis
略称  
区分 研究対象
就労実態情報 就労関連情報なし
日本の患者数  
程度判定基準の有無 予後判定基準(予後良好群、予後比較的良好群、予後比較的不良群、予後不良群)
病気の内容 腎臓糸球体に抗体タンパク(IgA)が沈着する腎炎。
サブタイプ  
病因 血液中のIgAを中心とする免疫複合体の糸球体内沈着の説が最も有力。しかし、免疫複合体の抗原は未だ同定されていない。
性差 男性にやや多い
発病年齢 10~20歳代
予後 無症候性の血尿やタンパク尿から始まり、10~20年で腎不全に至る者が38%(予後不良群、比較的不良群)。透析に至らないものも多い。
生存率 死亡はほとんどない。
入院の必要 なし
就労の条件 予後比較的不良群までは通常の勤務は差し支えない。
じん臓症状 血尿とタンパク尿以外は無症候が多い。生活規制を破ると浮腫等。
食事制限 予後良好群では極めて過剰の食塩摂取を避ける、予後比較的不良群は減塩、低タンパク、カロリー制限あり。
身体活動 重度別に制限がある。予後良好群では極めて過激な運動を避ける、予後比較的不良群は座業。
注意事項 受診は予後良好で1年に1~2回、比較的良好で3~4回、比較的不良群以上は ヵ月に1回以上。

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【資料出所】

障害者職業総合センター「難病等慢性疾患の就労実態と就労支援の課題」調査研究報告書No.30(1998)付録1

(注意)

本表は付録1を疾患別に掲載したものであり、報告書作成当時(1998年)の内容、表現であることに留意が必要である。