(ここから、本文です。)

皮膚筋炎/多発性筋炎


英語名 Dermatomyositis/Primary Multiple Myositis
略称  
区分 治療対象
就労実態情報 今回調査実施
日本の患者数 22625
程度判定基準の有無 5段階の生活指導の手引き
病気の内容 主として四肢近位筋群、頸筋、咽喉筋などの対称性筋力低下をきたす横紋筋のびまん性炎症性筋疾患。特徴的な皮疹を呈するものを皮膚筋炎(50%)という。膠原病(非化膿性炎症、皮疹)
サブタイプ  
病因 (自己免疫機序/一部ウィルス感染説)
性差 女性が2~3倍
発病年齢 5~15歳に小さな、40~60歳に大きなピークがある。
予後 一部の症例は治療抵抗性であり緩徐に筋萎縮が進行してQOLが障害される。
生存率 5年生存率は60~80%。癌の合併が多い
入院の必要 体温37~38度(中度)ではなるべく入院、後に自宅療養。
就労の条件 軽度では最初自宅療養、次第に職場復帰。
言語症状 発声障害、嚥下困難
食事の障害 嚥下困難がある場合あり。
上肢障害 腕の挙上困難、握力低下
下肢障害 歩行困難、階段が登れない。
歩行能力 歩行困難(筋力低下のため)
循環器症状 心筋障害の場合あり
呼吸器症状 間質性肺炎がみられる場合あり。肺に萎縮があると咳や息切れ。
皮膚 皮膚筋炎でヘリオトープ皮疹、ゴットロン徴候。レイノー現象
全身症状 発熱、全身倦怠感、易疲労感、体重減少
寒冷 感染による増悪の原因
身体活動 適度の運動は勧める。心筋障害がある場合は負荷が過大にならないように注意。
労働時間制限 疲労を残さない程度に短時間で仕事を終える。
睡眠の必要 十分な睡眠をとる
過労 増悪の原因
精神的ストレス 避ける
日光 光線過敏のこともある。

一覧に戻る

【資料出所】

障害者職業総合センター「難病等慢性疾患の就労実態と就労支援の課題」調査研究報告書No.30(1998)付録1

(注意)

本表は付録1を疾患別に掲載したものであり、報告書作成当時(1998年)の内容、表現であることに留意が必要である。