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全身性エリテマトーデス


英語名 Systemic Lupus Erythematosus
略称 SLE
区分 治療対象
就労実態情報 患者団体の調査
日本の患者数 43177
程度判定基準の有無 軽症(関節炎等)、中等症(溶血性貧血等)、重症(ループス腎炎等)
病気の内容 膠原病。自己免疫が全身的に起こり、腎臓をはじめとする諸臓器に障害が起きる。
サブタイプ  
病因 (免疫異常、ウィルス、遺伝)
性差 女性が10倍
発病年齢 20~40歳代がピーク
予後 再発増悪を繰り返す
生存率 5年生存率は95%以上。死因は感染症と腎不全
入院の必要 入院絶対安静から、職場復帰まで差がある
就労の条件 無熱で活動性他覚所見が全くなく、活動性炎症反応による自覚症状もない場合。
大関節 関節痛(急性期によくみられる)、変形強直を残す
循環器症状 心外膜炎はよくみられる。
じん臓症状 ネフローゼ(40%)(ループス腎炎)
呼吸器症状 胸膜炎(急性期;20%)
消化器症状 一過性
全身症状 発熱(37℃以上)、倦怠感、体重減少
貧血症状 溶血性貧血、白血球減少、血小板減少がよくみられる
精神神経症状 重症例(20%)では、錯乱、幻覚、妄想、憂鬱。
寒冷 冷水を避ける。冷房の効きすぎに注意。(レイノー症状の予防)
過労 過労は避け、仕事量を調整する
精神的ストレス 避ける
日光 日光過敏(紅斑、発熱、関節痛)

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【資料出所】

障害者職業総合センター「難病等慢性疾患の就労実態と就労支援の課題」調査研究報告書No.30(1998)付録1

(注意)

本表は付録1を疾患別に掲載したものであり、報告書作成当時(1998年)の内容、表現であることに留意が必要である。