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テーマ8 様々な背景のある求職者への支援

※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。

1 新規学卒者の障害受容について

発表者

川本 静(広島東公共職業安定所 専門相談部門 (就)上席職業指導官)

発表概要

ハローワークの職業相談窓口には、一般の職業相談部門(学卒を含む)、専門相談部門がある。新規学卒者のうち、特別支援学校進学者や就労支援を受けている者は専門相談部門を利用する。一方、障害者手帳を所持しているが就労支援制度を知らない者、障害の認識がない者は一般の職業相談部門を利用する。一般の職業相談部門を利用している者の障害受容の過程に着眼して考察する。

2 何らかの就労課題を抱える方を対象とした一般相談窓口から専門相談窓口(精神障害者雇用トータルサポーター)への誘導状況

発表者

岡本 由紀子(ハローワーク大和高田 専門相談部門 精神障害者雇用トータルサポーター)

発表概要

昨今、ハローワークの一般相談窓口や学卒部門窓口には「何らかの課題を抱える」求職者の来所相談が目立つ。当ハローワークでは所内連携・サポーター介入・医療連携のもと実際の昨年度における一般相談窓口から専門相談窓口(精神障害者雇用トータルサポーター)への誘導等を数値化することにより現状の把握を試みた。

3 障害者就業・生活支援センターにおける障害が窺われる生活困窮者等への就労支援について

発表者

森 敏幸(社会福祉法人舟伏 清流障がい者就業・生活支援センターふなぶせ 所長)

発表概要

障害者就業・生活支援センターに障害が窺われる生活困窮者等への就労支援を担当する就業支援員が配置された。市町との連携構築を基盤に、医療や障害福祉サービスに繋げる対応から、引きこもりや8050問題など社会の深層が垣間見えるケースに加え、新たに新型コロナウイルス感染症の影響が加わり問題はさらに深刻化している。事業を進める中で、センターや地域の相談支援体制の在り方はどうあるべきなのかを考えてみたい。

4 障害高校生が一般就労後、安心して働けるように支援するNotoカレッジ独自のサービス「のとよーびさぽーと」の取り組み

発表者

加藤 義行(株式会社Notoカレッジ 事業部長)

発表概要

障害者の就労定着支援事業は平成30年4月新たにサービスが導入され、事業所も徐々に増えています。しかし障がい高校生が一般就労した場合、就労定着支援の対象外であるが故に雇用の安定が図れていない現状があります。そんな障がい高校生が就職した後の定着支援をNotoカレッジ独自のサービスとして展開している「のとよーびさぽーと」の取り組みを今回発表させていただきます。

5 コロナ禍におけるA特別支援学校の進路指導の現状と課題

発表者

矢野川 祥典(福山平成大学 福祉健康学部こども学科 講師)

発表概要

現在も続くコロナウィルスによる影響は、我が国の社会経済に深刻な打撃をもたらしている。この状況は少なくとも3年は続くという経済学者の予測もある中、社会的弱者の立場である障害者雇用への影響はさらに深刻化、長期化する可能性もありうるのでは、と危惧している。そこで本研究では、コロナ禍におけるA特別支援学校の現場実習や進路指導の現状と取組を通して、今後の障害者雇用の課題と展望について述べていく。

(注)発表概要は、各発表者から提出していただいた内容を転記しています。