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テーマ7 就労支援機関の取組

※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。

1 就労移行支援事業所利用開始から一般就労定着支援までのACTを活用した実践発表

発表者

森島 貴子(社会福祉法人釧路のぞみ協会 自立センター 相談支援専門員)

発表概要

社会福祉法人釧路のぞみ協会 自立センターでは、平成29年度より㈱スタートラインの協力を得て、精神障害や発達障害のある利用者に対して、Startline Support Systemを活用した心理的柔軟性の向上を促進するサポートに取り組んでいる。本発表では、就労移行支援事業所活用時よりStartline Support Systemを活用して一般就労した利用者の支援について事例報告する。

2 地方における就労移行支援事業のチャレンジと進捗状況、今後の展望について

発表者

濱田 真澄(特定非営利活動法人クロスジョブ クロスジョブ米子 所長)

発表概要

地方における就労移行支援事業が閉所していく中で、当地域も現在2か所となった。当事業所において事業継続が出来ている背景には、単機能事業として一般就労支援を明確にしてきたことと共に、鳥取県や就業・生活支援センター、相談支援事業所との連携、各関係機関への積極的なアウトリーチを取り組んできたことによる。開所から2年で定員20名を超え、利用待機状態を作り出した取り組みの報告と今後の展望を発表したい。

3 就労支援事業所における管理職の現状と課題に関する探索的検討 -インタビュー調査から-

発表者

大川 浩子(北海道文教大学人間科学部作業療法学科/NPO法人コミュネット楽創)

発表概要

就労支援従事者が職場に定着し、キャリアを重ねるための一つの方法として、ワーク・エンゲイジメント(以下、WE)を高めることが考えられる。WEを高めるためには本人および仕事の資源が関係し、特に仕事の資源における上司や組織の影響は大きいことが知られている。そこで、今回我々は就労支援事業所の組織や管理職の現状と課題を明らかにするために、管理職2名に対するインタビュー調査を行った。その結果について報告する。

4 意思表示の弱い知的障害者への就労支援の取り組みについて ~医療法人だからできる他職種連携によるアプローチ~

発表者

山﨑 美苗(医療法人メディカルクラスタ 多機能型就労支援事業所たまフレ! サービス管理責任者)

発表概要

養護学校卒業後すぐの知的障害の女性。発話が聞き取りにくい、言いたい言葉がでてこないなどコミュニケーションのしにくさがあった。そこでSTによる発語器官や情報処理能力など言語評価と、OTよる注意機能や作業評価を行い、結果に基づいた就労支援を開始した。「自信のなさ」が最大の障害となっていたため、情報量や作業量を調整し自信をつけてもらうことで、1年後には自分の意思表示ができるようになった。

5 埼玉県南西部就労移行連合会の取り組み ~就労移行を中心とした、地域における「横のつながり」の効果を最大化する実践の紹介~

発表者

高口 和之(NPO法人志木市精神保健福祉をすすめる会 傍楽舎 就労移行支援 管理者)

発表概要

埼玉県南西部障害保健福祉圏域(6市1町)にある就労移行支援事業所の集まり『埼玉県南西部就労移行連合会』が取り組んでいる地域連携の実践を紹介します。一般的に開催されている会議体の中で行われる情報交換・情報共有の域を飛び出し、地域の支援力向上、新たな取り組みの企画・開催、支援者の交流等、地域における「横のつながり」が生む効果を最大化していく取り組みをしています。

6 クライエントと協働関係を築くためのダイアローグ -オープンダイアローグが新たに紡ぐ就労支援の可能性-

発表者

越智 勇次(しょうがい者就業・生活支援センターアイリス 就労支援 精神保健福祉士)

発表概要

私たちは、クライエントについてどれほど理解して支援ができているだろうか? 支援は完全には理解しきれないユニークな他者といかに協働関係を構築できるかが重要であり、悩みを語れる「安心・安全な対話の場」を生み出す必要がある。そのために私はフィンランドでオープンダイアローグについて学んだ。その有用性を実感したケースの報告と、オープンダイアローグが齎す日本の障害者就労の新たな可能性について考察する。

7 関係フレーム理論に基づくケースフォーミュレーションとその効果について

発表者

刎田 文記(株式会社スタートライン CBSヒューマンサポート研究所 主幹主任研究員)

発表概要

職業リハビリテーションの分野におけるヒューマンサポートを実施するには、様々な観点からのケースフォーミュレーションが必要である。Barnes-Holmes,Yらによって体系化されたHDMLフレームワークは、関係フレーム理論に基づくケースフォーミュレーションの技法である。本発表では、HDMLフレームワークの概要とその実践事例を紹介すると共に、HDMLフレームワークの有効性について検討する。

8 職務能力の向上可能性を明示する事業主支援

発表者

依田 隆男(障害者職業総合センター 主任研究員)

発表概要

新たな障害者雇用では、障害者に合う仕事や配属先が無い、わからないといった意見が企業から聞かれる。これには、企業の職務内容に関わらず、事業主が仕事を教え(障害者が仕事をおぼえ)、乗り越えさせ、社員として育てる(成長する)ことが見通せないことが背景のひとつとしてあり、これを見通せるような事業主支援を行うことの有効性が先行研究から示唆されている。その支援事例を紹介し、事業主支援ツールの可能性を検討する。

9 障がい者の就労支援や生活訓練を充実させる福祉事業所の‘食と農に関する取り組み’

発表者

片山 千栄(元 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門)

発表概要

近年、福祉事業所における農作業への取り組みは農福連携として注目され、施設外就労などによる農家への労働力提供は地域農業にも貢献している。本報告では、生産活動として農作業を取り入れる事業所にとって、農作物の栽培に関わることが就労支援にとどまらず、収穫物の学校給食提供や加工、身近な直売所での販売により、地産地消の実現や消費者との関係構築、喫食機会を通した障がい当事者らの食育にも寄与する可能性を示す。

10 デザイン思考で自然に働く

発表者

柿沼 直人(有限会社芯和 Cocowa:就労継続支援B型事業所 職業指導員)

発表概要

知識と能力の向上に必要な訓練を行う視点としてデザイン思考の取り組みを紹介したい。知識の向上として研修や学習サポート・美術館見学。能力向上としてサポートを受けながら社会とつながる仕事を実践し責任感・主体性が生まれることで自らコミュニティを広げ一人一人が社会貢献できることを目指す。

11 デザインを通して創りだす・伝わる(コミュニケーションする)を社会に提供する

発表者

高橋 和子(有限会社芯和 Cocowa:就労継続支援B型事業所 就労支援員)

発表概要

スタッフ・利用者が、共にいきがいを創りだすために一人一人が自然に働くことを目指し細分化した業務に得意を活かし分業を実施することで貢献感を持てるような仕組みを構築している。Cocowaの定義するデザイン思考とは、相互通行のコミュニケーションを重視すること。また、利用者発信の取り組みを含め紹介し将来的にはデザイン思考の取り組みをする事業所が増え利用者同士の交流が生まれることを期待し継続していきたい。

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(注)発表概要は、各発表者から提出していただいた内容を転記しています。