テーマ3 職場定着・適応支援
※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。
1 高齢障がい者(知的障害)の継続雇用に於ける合理的配慮の具体的事例
発表者
相原 信哉(旭電器工業株式会社 管理部人事課 障がい者就労支援担当)
発表概要
健常の社員と同様に障がい者の社員においても高齢化の波が押し寄せてきています。当社では健常者も障がい者も区別なく就労していただいており、60歳の定年後も当人の希望があれば継続雇用しています。しかしながら、高齢における身体の衰えや障害の進行などから継続雇用に向けたより決め細やかな配慮が雇用者側に求められます。この発表では実際に行った配慮について発表し、今後の高齢化にどう対応していくべきかを考えます。
- 発表論文
(PDF/993.86KB)
2 知的障害・発達障害を持つ在職者向け定着支援プログラムの実施を通じて ~3年間のまとめと外部機関との連携について~
発表者
松村 佳子(社会福祉法人武蔵野 武蔵野市障害者就労支援センターあいる 就労支援コーディネーター)
発表概要
東京都では特別支援学校卒業生が企業就業へ進む割合が増え続けています。当センターでは、平成29年度から知的障害・発達障害を持つ在職者向けに「働く力の醸成・将来の暮らし方・地域の仲間作り」の3つの目的を柱として、企業研修で使用されているプログラムをわかりやすくカスタマイズし3年間実施してきました。本発表では、3年間のまとめと課題でもあった参加者を取り巻く他機関との連携や今後の展望を発表いたします。
3 ストレスチェックを起点とした知的障がい者社員に対する職場定着支援の展開についての試み
発表者
鈴木 翼(MCSハートフル株式会社 定着支援グループ 臨床心理士・精神保健福祉士・公認心理師)
発表概要
当社に在籍する知的障がい者社員を対象としたストレスチェック実施における工夫について、第26回と第27回の発表時に報告した。今回の発表では、当社定着支援グループによる知的障がい者社員を対象とした定着支援の取り組みの試みとして、ストレスチェック結果に基づく支援の実践例を取り上げたい。
4 自閉スペクトラム症女性が多機関連携により就労定着している一事例 -状態像の共有から特性理解が深まった過程に焦点をあてて-
発表者
伊藤 ひろみ(株式会社グッジョブ 就労支援センターグッジョブ サービス管理責任者・精神保健福祉士)
発表概要
学童期に自閉症スペクトラム障害の診断を受けたAさんは、対人トラブルが続き、抜毛症がひどく、一時は就労が難しいと話した。その後専門学校卒業後に在宅となり、デイケア、生活訓練、就労移行支援と段階的に福祉サービスを利用し就職した。他機関連携する中で本人及び支援者間での特性理解が深まり就職へ繋がり、就業先へその内容を伝え、就労定着している。支援者間のやりとり、本人の振り返り内容からそのプロセスを考察する。
- 発表論文
(PDF/835.01KB)
5 企業在籍型ジョブコーチによる支援の効果及び支援事例に関する調査研究(1) -アンケート調査結果から-
発表者
野澤 紀子(障害者職業総合センター 主任研究員)
発表概要
本調査研究は、企業在籍型ジョブコーチの配置の実態等を明らかにし、今後の企業在籍型ジョブコーチによる効果的な支援の進め方や支援の課題、課題解決のためにどのような条件整備が必要か等について検討することを目的として実施した。本発表では、企業在籍型ジョブコーチが所属する事業所の管理職及び企業在籍型ジョブコーチ本人に実施したアンケート調査結果について報告する。
6 企業在籍型ジョブコーチによる支援の効果及び支援事例に関する調査研究(2) -ヒアリング調査結果から-
発表者
岩佐 美樹(障害者職業総合センター 研究員)
発表概要
本調査研究は、企業在籍型ジョブコーチの配置の実態等を明らかにし、今後の企業在籍型ジョブコーチによる効果的な支援の進め方や支援の課題、課題解決のためにどのような条件整備が必要か等について検討することを目的として実施した。本発表では、研究活動の一つとして実施した企業在籍型ジョブコーチ配置企業への訪問ヒアリング調査結果について報告する。
7 「わからない」感覚の保持と適応的協働 -職場適応支援の現場から-
発表者
柴田 和宣(千葉障害者職業センター 配置型職場適応援助者)
発表概要
職場適応支援において、予期しない事態が発生した際、状況の変化に合わせて柔軟な対応が必要となる。本発表では、実際の支援事例について、配置型職場適応援助者および企業担当者の視点から振り返り、状況の変化を敏感に察知し、柔軟に適応していくことのできる要因について分析し、関係者による適応的協働のスキームについて検討する。
8 発達障害特性のうかがえる精神障害者における職場適応上の課題と対応の実態 …地域障害者職業センターを対象とした調査から…
発表者
知名 青子(障害者職業総合センター 研究員)
発表概要
地域障害者職業センターにおいては、発達障害の傾向を有する等の多様な傾向のある精神障害者に対し、事業を効果的に運用した支援が期待されている。そこで、本発表では、地域センターを利用する精神障害者のうち、発達障害の特性がうかがえる者に着目し、これら対象者の障害特性や適応上の課題、実施した事業等の状況について整理した結果を報告する。