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第3分科会 福祉から一般雇用への移行Ⅰ

※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。
※ タイトル及び概要は、発表者からいただいた内容を掲載しています。
  また、共同研究者については省略しています。

1 活躍し続ける就労を目指して就労移行支援事業所が考えておくこと~就労したASD者のケースの振り返りから~

【発表者】

中村 大輔(特定非営利活動法人クロスジョブクロスジョブ草津 管理者兼サービス管理責任者)

【発表概要】

厚労省の「令和5年障害者雇用状況の集計結果」において、民間企業における雇用障害者数、実雇用率は過去最高を更新したと報告されているが、障害のある方にマッチしている企業か求人票だけで判断することは難しい。本事例では、就労移行支援を活用し、自身の得手不得手を整理して就労に至った事例を、「就労支援のためのアセスメントシート」をもとに振り返り、雇用につながった要素や活躍し続けるため必要なことを考察する。

2 就職なんてどうでもいいからの変化~自己効力感を高める支援~

【発表者】

柴田 友弥(社会福祉法人聖隷福祉事業団 聖隷チャレンジ工房浜松学園 就労支援員)

【発表概要】

聖隷チャレンジ工房浜松学園の主な利用者は、中学校の発達支援級や特別支援学校の高等部などを卒業してくる若い世代の人たちであり、就労移行支援・就労継続支援B型・施設入所支援の取り組みを行っている。ここではA氏が、当学園での支援を通して、就職意欲が高まり就職するまでに至った経緯と、職員がA氏に対して行った支援について報告する。

3 文脈的行動科学のアプローチを用いた就労支援と今後の展望

【発表者】

下山 佳奈(株式会社スタートライン CBSヒューマンサポート研究所 研究員)

【発表概要】

わが社では文脈的行動科学について社員全員が研修を受け、その知識と技術をもとに障害のある方の就職や安定就労のためのサポートを行っています。それらのサポートの一つには、就労移行支援事業所における職業リハビリテーションサポートも含まれています。本発表では、実際に取り組んでいる支援技術や内容について紹介し、支援を受けたことで利用者の方にどのような変化があったのか、また実際の利用者の声も紹介します。

4 キャラバン企業説明会3年間の成果と今後について~障害者職業能力開発プロモーターの活用事例~

【発表者】

稲垣 良子(名古屋市健康福祉局 障害福祉部障害者支援課 課長補佐(就労支援の推進))

【発表概要】

令和3年7月より、毎月企業説明会を開催しています。障害者の就労を推進するには、求職者が、求人企業の業務概要を知る機会が必要であると考えたことがきっかけです。1社30分で4社を迎えてのスクール形式と、2社を迎えてのディスカッション形式の2タイプを用意しています。今年度は、企業説明会の延長として合同面談会を開催するなど、福祉的就労から一般就労への移行を目指し、機会創出に重点を置いた取組を行っています。

5 各機関と連携を生かした一般就労に向けての取り組みについて~ジョブコーチ支援を通して~

【発表者】

角 智宏(社会福祉法人清流苑 法人本部 本部長)

【発表概要】

就労継続支援A型事業所を退所し、自宅で過ごしていた方が就労に向け動き出したが、取り巻く環境に多くの課題があり、なかなかうまくいかなかった。生活面・就労面、多くの皆様の協力とご尽力があり就労に結び付き、継続に至った経緯をまとめた。