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第3分科会 企業・支援者の人材育成

※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。
※ タイトル及び概要は、発表者からいただいた内容を掲載しています。
  また、共同研究者については省略しています。

1 就労支援の人材育成 ー「Rehab.C塾」の取り組み

【発表者】

松為 信雄(一般社団法人職業リハビリテーション・カウンセリング協会 代表理事)

【発表概要】

障害者雇用施策の充実強化で強調されている人材の育成を目的とした「Rehab.C塾」について紹介する。同塾のプログラムは、キャリア支援の視点から職業リハビリテーションカウンセリングの理論と実際について13回の講座で提供され、毎回の講座は、オンデマンドによる講義とオンラインによるゼミナールがセットとなっている。特に、実務経験者には、学修してきた知識と技術を体系的に再整理するうえで効果的である。

2 就労支援機関管理者に対する研修の開発 ー試行研修プログラムの実施と効果ー

【発表者】

大川 浩子(北海道文教大学 人間科学部作業療法学科/NPO法人コミュネット楽創)

【発表概要】

現在、就労支援を担う人材の育成・確保が検討されているが、就労支援に関する人材育成は実践現場に入った後のOJT、Off-JTに委ねられており、所属機関の管理者や運営法人の在り方が人材育成に大きな影響を与えると思われる。今回、我々は、就労支援機関の管理職に対する研修プログラムの開発を目的に、対話を重視した試行研修プログラムを実施した。その概要と研修の前後による参加者の変化について報告する。

3 行動的就労支援:就労支援における行動分析学の活用 ー就労支援における行動記録の重要性と活用上の課題についての一考察ー

【発表者】

佐藤 大作(秋田障害者職業センター 主任障害者職業カウンセラー)

【発表概要】

行動的就労支援とは、①個人と環境の相互作用に着目する、②行動の客観的な測定に基づいて、現状を把握し、支援の効果や方向性を判断する、③原因を考えてから介入するという3点に基づいて間題解決を目指す支援スタイルのことである。本発表では秋田障害者職業センターで行った行動的就労支援をテーマにした支援者研修の実施を通じて見えてきた行動の客観的な測定を行うことの支援上の効果や実施上の課題点、工夫点等について報告する。

4 地域の障がい者雇用促進へ ~企業間連携会の取り組みについて~

【発表者】

鬼束 幸佑(GMOドリームウェーブ株式会社 オペレーション部支援グループ マネージャー)
西 晶子(GMOドリームウェープ株式会社 オペレーション部支援グループ チーフ)

【発表概要】

地域の障がい者雇用促進に向けて企業間連携や支援スキル向上のための取り組みが必要と考え、障害者職業総合センター研究部門の研究協力の一環で、宮崎県の障がい者雇用企業5社合同でSST研修を実施した。約半年の研修終了後も研修でできたつながりを生かし企業間連携会を発足。障がい者雇用の促進や支援者間の情報交換、スキルの向上を目的として、定期的に行っている連携会の取り組みとその成果について報告する。

5 社内支援スタッフの支援技術の向上に係る人材育成の取組みについて ~スタッフの階層に応じた集合型研修の実施と効果検証~

【発表者】

菊池 ゆう子(株式会社スタートライン CBSヒューマンサポート研究所 主任研究員)

【発表概要】

弊社は、障害者及び事業主の双方に対して、採用準備から職場定着までのトータルなサポートを行っており、社内支援スタッフによる専門的な職業リハビリテーションサービスの提供を基盤としている。本発表では、社内支援スタッフの支援技術の向上・維持を目的とした、職責に応じた階層別の集合型研修について、取組みの背景やねらい、研修の内容、効果測定の方法や結果等について報告し、今後の課題について検討したい。