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第12分科会 様々なアセスメント、支援ツール等の取組

※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。
※ タイトル及び概要は、発表者からいただいた内容を掲載しています。
  また、共同研究者については省略しています。

1 就労支援特別VRカリキュラムの開発 ~実践事例と成果~

【発表者】

竹内 恭平(株式会社ジョリーグッド DTx事業部 emou担当ビジネスプロデューサー)

【発表概要】

株式会社ジョリーグッドでは2019年3月より提供しているソーシャルスキルトレーニングVRサービス「emou」上で、精神科専門医が、就職、復職するためのトレーニングに特化して監修した「就労支援特別VRカリキュラム」の開発を行いました。本発表ではこのカリキュラムの検証パートナー1社目である公益財団法人杉並区障害者雇用支援事業団(ワークサポート杉並)においての実践事例と成果を発表します。

2 就労移行支援事業における職業準備性評価の可視化による支援効果の検討 ~ぷろぼの就労支援システム「Port」の活用事例~

【発表者】

川本 裕貴(社会福祉法人ぷろぼの 津事業所)

【発表概要】

ぷろぼの就労支援システム「Port」とは、支援記録と職業準備性の評価を日々データ化して共有するシステムである。情報共有ツールとしての「Port」をもとにケース検討をすることによって、職業マッチングに至るまでの潜在化したニーズの発見と本人の気づきを促すための支援方針を策定することができる。今回の発表では、利用1年目までの事例を紹介し、どのように支援の質と専門性を向上させることができるかを検討する。

3 軽度知的障害を伴うASD者の就労アセスメント -就労移行支援事業所におけるBWAP2を活用したアセスメント

【発表者】

砂川 双葉(特定非営利活動法人クロスジョブ クロスジョブ堺 副所長/サービス管理責任者)

【発表概要】

従来の職業リハビリテーションで実施されている就労アセスメントはハードスキルが中心であり、職場での対人関係やソフトスキルの把握は難しかった。BWAP2は従来の職業適性検査などとは異なり、実際の仕事を行っている様子を観察して、4つの職業能力領域(「仕事の習慣・態度」「対人関係」「認知能力」「仕事の遂行能力」)を評価するものである。本発表では就労移行支援事業所でBWAP2を活用した事例報告を行う。

4 就労支援機関におけるアセスメントに関する調査 -職業準備性に関するアセスメントの現状について-

【発表者】

武澤 友広(障害者職業総合センター 研究員)

【発表概要】

障害者の就労支援に役立つ評価ツールの開発に際し、全国の障害者就業・生活支援センター、就労移行支援事業所及び地域障害者職業センターを対象に、利用者の支援を検討するためのアセスメントに関する実態調査を行った。本発表では、どのような評価項目についてアセスメントを実施しているのか、また、どの評価項目はアセスメントが難しいと考えられているのか等について把握した結果を報告する。

5 障害者の就労継続を妨げる要因とは何か -テキストマイニングによる内容分析-

【発表者】

石原 まほろ(障害者職業総合センター 研究員)

【発表概要】

本発表の目的は、障害者の就労継続を妨げる要因の内、就職前に実施したアセスメントでは予測できなかった要因を明らかにすることである。全国の障害者の就労支援者1,384名から得られた5,216件の自由記述をテキストマイニングにより質的に分析した。障害者の就労継続を妨げる要因について、障害種別及び支援経験年数別に分析した結果について報告する。