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第11分科会 就労支援に携わる人材育成

※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。
※ タイトル及び概要は、発表者からいただいた内容を掲載しています。
  また、共同研究者については省略しています。

1 企業内の支援者のためのWRAPクラスの試み ~支援者のセルフケア・支援スキルの向上、社内ネットワークの構築を目指して~

【発表者】

山田 康広(中電ウイング株式会社 東新町支社 主任)

【発表概要】

弊社は精神チャレンジドが事務業務に従事する部署においてWRAPクラスの実施を試みてきた。今回は社内の各部署の支援者が集まり、精神チャレンジドやWRAPへの理解を深め、支援の向上に役立てることも目的に、WRAPクラスを実施した。支援者自身が自分のリカバリーについて考え、調子のサインや対処方法について振り返り、自己開示の難しさや安心して話す環境等について体験を伴った理解を深めることができた。

2 事業所における障害理解促進への取組 ~事業所と共同で社員研修を企画・実施した事例より~

【発表者】

杉本 梢(Lululima branch 代表/障害理解啓発者)

【発表概要】

就労継続支援にも障害理解が求められている。障害理解は、正しい知識に加え当事者と関わることで促される。事業所で働く支援員は、職場で後者を達成することができる。しかし、特に必要な資格が定められていないため知識を得る機会が不足したまま従事している方も少なくない。そこで、支援員を対象に計5回の障害理解に関する研修会を実施した。本発表では、受講者が何を感じ、どのように障害への理解が促されたのかを報告する。

3 行動的就労支援:就労支援における行動分析学の活用 -心理的柔軟性アセスメントツールの開発に関する実践報告-

【発表者】

佐藤 大作(秋田障害者職業センター 主任障害者職業カウンセラー)

【発表概要】

近年、職業リハビリテーション分野において、Acceptance & Commitment Therapy(アクセプタンス&コミットメント・セラピー:ACT)が活用されるようになってきており、今後ACTの活用はさらに進むと考えられる。本発表では、ACTをより活用しやすくするために取り組んでいる心理的柔軟性のアセスメント方法の開発に関する報告を行う。

4 「障害の多様化に対応した職業リハビリテーションツールの効果的な活用に向けて」ヒアリング調査より

【発表者】

田村 みつよ(障害者職業総合センター 研究員)

【発表概要】

【職場適応促進のためのトータルパッケージ】(以下「TP」という。)の効果的伝達普及方法の開発を行っていく上での、初期段階に当たる現状分析として、アンケート調査とヒアリングによる実態調査を実施した。すでにTPツールを購入している機関を対象とし、その設置条件により異なってくるTPを活用した支援の内実について、TPの導入の時期や経緯、就労支援サービスにおける違いを明らかにし、今後の展望と課題を整理した。

5 トータルパッケージ活用セミナーの開発

【発表者】

山科 正寿(障害者職業総合センター 主任研究員)

【発表概要】

MWS等のトータルパッケージ活用に向けて、研修会などで活用できる教材を作成したため、その報告を行う。