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第9分科会 採用、配置の取組

※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。
※ タイトル及び概要は、発表者からいただいた内容を掲載しています。
  また、共同研究者については省略しています。

1 企業における採用・配置の取組(障がい当事者による採用選考・配置への配慮・精神・身体・知的・発達・LGBT・難病他)

【発表者】

遠田 千穂(富士ソフト企画株式会社 企画開発部採用チーム 部長)
髙橋 綾子(富士ソフト企画株式会社 企画開発部採用チーム サブリーダー)
畑野 好真(富士ソフト企画株式会社 企画開発部採用チーム 担当)

【発表概要】

富士ソフト企画では、採用も障がい当事者の社員が中心となり、ハローワークと連携を取りながら行っています。障がい者の目線から見た採用選考について、発表します。当事者が、採用業務や、選考に携わる事により、多様な視点で選考・配置を考える事ができます。当事者がおかれた境遇・薬の副作用などを理解し、配置に配慮することができるのが、企業の強みとなります。雇用継続、職場定着のヒントは、当事者から学ぶのが近道です。

2 企業在籍型職場適応援助者に於ける作業支援の実際と課題について

【発表者】

相原 信哉(旭電器工業株式会社 管理部人事課障がい者就労支援担当)

【発表概要】

職場適応援助者の認知度も少しずつ上がり、弊社がある三重県に於いても援助者の人数が増えつつある。しかしながらその中身となるとまだまだ理解が得られず、障がい者の職場適応に対してどうアプローチすべきか迷う場面が多々ある。多くの場合は支援対象者だけでなく、周囲の人々を巻き込んで支援することになる。本発表では支援の実例をまとめながら企業在籍型ならではの支援の特徴を含め考察し、その課題について検討する。

3 研修プログラムを活用した提案型事業主支援の試行について -新規の障害者雇用の促進に向けた支援方法についての検討-

【発表者】

岩佐 美樹(障害者職業総合センター 研究員)

【発表概要】

事業主の障害者雇用に対する意思決定及びその実現を支援していく上では、事業主の「障害者を雇用したい」という抽象的なニーズを、「どういう職務で、どういう人材を、どういう方法で採用したい」という、より具体的なニーズへと変容させていくことが必要である。本発表では、研修というツールを活用し、事業主のニーズの具体化を図ることにより、新規の障害者雇用の支援を目指した事業主支援の試行について報告する。

4 除外率制度の対象業種における障害者雇用の実態 -事業所に対する質問紙調査結果より-

【発表者】

古田 詩織(障害者職業総合センター 主任研究員)

【発表概要】

障害者職業総合センターでは、2019年度から2020年度にかけて、「除外率の対象業種における障害者雇用に関する実態調査」を実施した。本発表では、このうち2020年2月から3月に除外率制度が適用される企業の事業所に対して実施した、障害者が就業することが困難であると認められる職種における障害者の雇用状況や雇用管理改善の実施状況、技術革新の導入状況、課題等についての質問紙調査の結果について報告する。

5 除外率制度の対象業種における障害者雇用事例の紹介 -配慮と工夫に注目して-

【発表者】

伊藤 丈人(障害者職業総合センター 研究員)

【発表概要】

障害者職業総合センターでは、2020年7月から10月にかけて、除外率制度の対象業種で障害者を雇用する8企業に対して、障害者雇用の実態に関するヒアリング調査を行った。医療・保育・運輸・警備等の業種における雇用事例を収集することができた。本報告では、この調査の結果をお示しする。特に、一般に障害者の雇用が困難とされる業種において企業が実施している配慮や、当事者が行っている工夫に注目したい。