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難治性ネフローゼ症候群

英語名 Nephrotic Syndrome
略称  
区分 研究対象
就労実態情報 患者団体の調査
日本の患者数  
程度判定基準の有無 7種類の病態による生活指導基準
病気の内容 腎糸玉体基底膜における蛋白透過性の亢進(蛋白尿、低蛋白血症、高脂血症、浮腫)を呈する症候群が治療を6ヶ月以上施しても改善をみないもの。
サブタイプ 成人例では、微小変化型が40%、膜性腎症が30%、メサンギウム増殖性糸球体腎炎が12%、巣状糸球体硬化症が8%、膜性増殖性糸球体腎炎が7%。
病因 糸球体腎炎その他(1次性)、2次性(代謝疾患、膠原病、感染症、機械的原因、循環器疾患、血液疾患、腎毒性物質、その他)
性差 1次性は男性に多い。二次性は女性が10倍多い。
発病年齢 一次性は5~9歳と20歳代、二次性は20歳代
予後 原疾患により異なる。微小変化型は腎不全に至らない。膜性腎症も透析移行は10%。巣状糸球体硬化症、膜性増殖性糸球体腎炎は50%が透析。
生存率 死亡例は少ない
入院の必要 治療効果のないもの、不完全緩解型は入院観察
就労の条件 完全緩解、不完全緩解で血液化学成分が正常・腎機能軽度以下では、普通勤務可。不完全緩解型で血液化学成分が軽度ネフローゼ型以下では原則として制限勤務
じん臓症状 むくみ。高脂血症。
食事制限 著しい浮腫や高血圧がなければ普通食でよいが、蛋白、塩分、水分摂取の制限の場合もある。
身体活動 最軽度であっても過激な運動は制限する。肉体的労働を制限。
労働時間制限 少なくとも1年は、残業を避ける

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【資料出所】

障害者職業総合センター「難病等慢性疾患の就労実態と就労支援の課題」調査研究報告書No.30(1998)付録1

(注意)

本表は付録1を疾患別に掲載したものであり、報告書作成当時(1998年)の内容、表現であることに留意が必要である。