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パーキンソン病

英語名 Parkinson's Disease
略称  
区分 治療対象
就労実態情報 就労関連情報なし
日本の患者数 39998
程度判定基準の有無 HoehnとYahrの5段階分類、生活機能障害度により3段階。
病気の内容 中脳黒質のメラニン細胞の変性萎縮と大脳基底核の病変。振戦、筋固縮、動作緩慢、姿勢・歩行障害が4大症候。
サブタイプ  
病因 (原因不明;酸化的ストレス、環境毒TIQ)、危険因子:蛋白・果物・乳製品の摂取不足、嫌煙、嫌酒、精神社会的不活発
性差 ほとんど性差なし
発病年齢 40~60歳。40歳以下で発症するものは若年性パーキンソン症候群と呼ばれる。
予後 緩徐に進行。発症から10~15年は独立した日常生活が可能。それ以上では介助が必要となり、15~20年で寝たきり。
生存率 寝たきりになってからの全身衰弱と合併症により死亡。
入院の必要 なし
就労の条件 一側性障害、機能障害が軽度又はない場合。両側性障害、平衡障害がなければ、困難であっても就労は可能。
言語症状 構音障害(低声、不明瞭、ぼそぼそとゆっくりしゃべる)、すくみ言語(吃るような発語の困難)
上肢障害 小書症、書字動作が極めて遅い
歩行能力 突進症状(停止ができない)。振戦-方向変換の不安定-車椅子-寝たきり
運動失調 動作緩慢。安静時振戦、動作時には減少、消失する。
膀胱障害 あり
直腸障害 便秘
自律神経症状 副交感神経緊張型(発汗過多、流涎、脂顔、ふけが多い)
精神神経症状 軽度抑うつ的、心気症的、内向性。進行とともに無力状態、無欲状態。

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【資料出所】

障害者職業総合センター「難病等慢性疾患の就労実態と就労支援の課題」調査研究報告書No.30(1998)付録1

(注意1)

本表は付録1を疾患別に掲載したものであり、報告書作成当時(1998年)の内容、表現であることに留意が必要である。

(注意2)

上記「発病年齢」の「若年性パーキンソン症候群」は現在は「若年性パーキンソン病」と呼ばれている。