(ここから、本文です。)

重症筋無力症

英語名 Myasthenia Gravis
略称 MG
区分 治療対象
就労実態情報 就労関連情報なし
日本の患者数 10398
程度判定基準の有無 Ossermanの分類
病気の内容 神経節接合部のアセチルコリン受容体の異常。運動の反復により筋力が低下する(易疲労性)、夕方に症状が増悪する(日内変動)。
サブタイプ  
病因 アセチルコリン受容体への自己免疫疾患
性差 女性が2倍
発病年齢 女20歳代、男40歳代以降
予後 胸腺摘出術とステロイド併用療法により、治療開始から2~3年以内に70%近い患者が軽快又は寛解する。社会的に困難をきたす症例は20%程度。
生存率 死亡例は少ない
入院の必要 医療処置のため症状の観察によって決める
就労の条件 最重症期の後には軽作業が可能(80%)
複視 物が二重に見える。眼球運動障害の結果夕方に
言語症状 長い会話や電話の途中で鼻声になり聞き取れなくなる。構音障害。
食事の障害 食事の途中で噛めなくなることがある
上肢障害 異常に疲れやすい
下肢障害 異常に疲れやすい
呼吸器症状 重症例では呼吸障害をきたす
身体活動 運動の継続により疲労。夕方には不可
労働時間制限 長時間は無理
過労 呼吸困難の発症
注意事項 1ヶ月内でも症状の変動があることがある

一覧に戻る

【資料出所】

障害者職業総合センター「難病等慢性疾患の就労実態と就労支援の課題」調査研究報告書No.30(1998)付録1

(注意)

本表は付録1を疾患別に掲載したものであり、報告書作成当時(1998年)の内容、表現であることに留意が必要である。