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「第28回職業リハビリテーション研究・実践発表会」について(公開日決定)

 第28回職業リハビリテーション研究・実践発表会は、新型コロナウイルス感染症への対策を考慮し、今年度は本ホームページにて開催することといたしました。
 以下の内容につきまして、本ホームページで動画の掲載や発表資料のデータを公開いたしますので、多くの方にご閲覧いただきますようお願いいたします。
 なお、動画や発表資料の公開は、12月25日を予定しております。

特別講演

特別講演の内容は動画を掲載します。

・テーマ

「障害者雇用の経営改善効果 ~戦力化と相乗効果~」

・講師

影山 摩子弥 氏
 横浜市立大学都市社会文化研究科 教授
 CSR&サステナビリティセンター長

・概要

 障害者の定着や業務効率、現場での対応などに不安を覚える企業が少なくないこともあり、雇用が思わしくない現状があります。2019年6月時点で実雇用率は2.11%、法定雇用率を達成している企業は48%に過ぎません。
 しかし、障害者は戦力になるとともに、社内を改善し、経営の持続可能性に寄与するのです。とくに精神障害者は、仕事内容や環境へのマッチング、社内コミュニケーション、服薬管理に留意すれば、戦力になります。
 さらに、戦力化がうまくいっている会社では、障害者が健常者社員に影響を与え、職場全体の労働生産性を改善する事例が多く見られます。
 障害者雇用の効果を得るためには、押さえるべきポイントがあります。また、就労支援組織などとの連携は重要です。
 これらについて今回講演します。

パネルディスカッション

パネルディスカッションの内容は動画を掲載します。

1 パネルディスカッションⅠ

・テーマ

「障害者を継続雇用するためのノウハウ ~企業在籍型ジョブコーチの活躍~」

・コーディネーター

鈴木 瑞哉(東京障害者職業センター 所長)
野澤 紀子(障害者職業総合センター 主任研究員)

・パネリスト(50音順)

星 希望 氏(あおぞら銀行 人事部 人事グループ 調査役/精神保健福祉士)
細川 孝志 氏(青山商事株式会社 ロジスティクス戦略部長)
松本 優子 氏(豊通オフィスサービス株式会社 業務グループ 臨床心理士/社会福祉士/精神保健福祉士)

・概要

 近年、企業在籍型ジョブコーチ養成研修の受講者が増加しています。これは企業自らが障害者雇用に対応する体制の整備を進めているということであり、企業在籍型ジョブコーチがその企業の障害者雇用に大きく貢献しているということが示されていると考えられます。
 そこで、本ディスカッションでは、企業で活躍する企業在籍型ジョブコーチの方々をパネリストにお招きして、企業在籍型ジョブコーチの配置効果、企業の意識変化、社内調整の在り方、障害のある社員への支援、外部支援機関との連携等について共有し、企業在籍型ジョブコーチの役割や可能性について検討することにより、多くの企業における企業在籍型ジョブコーチの導入を促進し、障害者の就労する職場環境の改善や、継続雇用につなげるための取組を考える機会とします。

2 パネルディスカッションⅡ

・テーマ

「障害のある社員の活躍のためのICT活用」

・コーディネーター

早坂 博志(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 企画部 次長)

・パネリスト(50音順)

井上 竜一郎 氏(インプラス株式会社 代表取締役)
竹内 稔貴 氏(グリービジネスオペレーションズ株式会社 経営企画室 マネージャー)
吉田 岳史 氏(パーソルチャレンジ株式会社 コーポレート本部 経営企画部
        事業開発グループ マネジャー(Neuro Dive秋葉原 マネジャー))

・概要

 障害者の特性に配慮した様々な働き方を選択できるようにすることにより、生産性の向上や戦力化が期待されています。デジタル技術を活用した働き方や、能力を最大限に発揮するための能力開発など職場環境を整えることにより、障害があっても企業で活躍することができる事例が多くあります。
 そこで本ディスカッションでは、サテライトオフィスの開設による勤務体制の導入を行った企業、職場環境の見直しや在宅勤務を行っている企業、ITに特化した支援を行う就労支援機関をパネリストとしてお招きして、デジタル技術を活かして能力を発揮しながら働いている事例やそれにつなげていくための具体的支援を紹介し、能力開発により障害があっても企業で戦力として働くことができる可能性について考え、企業の生産性の向上につながる障害者の働き方について検討します。

研究・実践発表

研究・実践発表103題の発表資料等を掲載します。