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テーマ4 復職支援

※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。

1 企業におけるメンタルヘルス不調による休職者の職場復帰に向けた対応

発表者

宮澤 史穂(障害者職業総合センター 研究員)

発表概要

障害者職業総合センターで行っている「職場復帰支援の実態等に関する調査研究」において、民間企業を対象に、社員のメンタルへルス不調と休職・復職に関するアンケート調査を実施した。本発表では調査結果のうち、休職者の状況、復職に向けた企業の体制や措置に焦点を当て報告する。

2 医療機関の復職支援プログラムにおける発達障害特性がある者への対応 ~医療機関へのヒアリング結果~

発表者

村久木 洋一(障害者職業総合センター 研究員)

発表概要

復職支援プログラムを実施する一部の医療機関では発達障害特性がある者に対して、その特性を踏まえたプログラムや対応が実践されており、実態を把握するため今回は3か所の医療機関に対してヒアリング調査を実施した。本発表では医療機関が実施している発達障害特性がある者を対象とした復職支援プログラムの内容や、通常の復職支援プログラムの中での発達障害特性がある者への対応の状況について、調査結果をもとに報告する。

3 神奈川リハビリテーション病院における脳卒中患者への復職支援 ~治療と仕事の両立支援の本格的な展開に向けて~

発表者

小林 國明(神奈川リハビリテーション病院 職能科 職業指導員)

発表概要

神奈川リハビリテーション病院では復職を希望する脳卒中患者に対し、回復期リハビリテーション病棟入院中の段階から、職能科が関与して復職支援を展開してきた。2019年度に復職した脳卒中患者の分析を通して、本年度から療養・就労両立支援指導料の対象疾患として含まれることとなった脳卒中患者への復職支援について当院の取り組みと今後の課題を整理していきたい。

4 リワーク・就労移行支援における双極性障害に特化した再発予防プログラム「双極ライフログ」の実施報告

発表者

松浦 秀俊(株式会社リヴァ(リヴァトレ品川) リヴァトレ事業部(就労移行支援) 再就職支援コーディネーター)

発表概要

リヴァトレでは、うつ病や双極性障害をはじめ精神疾患を患った方を支援しており、2011年6月からの9年間で累計約900名の社会復帰者を出している。近年、双極性障害の利用者の割合が増えつつあり、再発予防についてのニーズも高まっている。今回、双極性障害の利用者に限定した独自の再発予防プログラム「双極ライフログ」を実施した。実施内容に加え、グループダイナミクスの有用性、今後の展望について報告する。

5 「精神障害者職場再適応支援プログラム(JDSP:ジョブデザイン・サポートプログラム)」のカリキュラムの再構成について

発表者

中村 聡美(障害者職業総合センター職業センター開発課 障害者職業カウンセラー)

発表概要

障害者職業総合センター職業センターでは、JDSPの実施を通じ、気分障害等の精神疾患による休職者を対象とした復職支援技法の開発を進めてきた。令和元年度からは、これまで開発した支援技法に最新の知見や情報を加え、職リハ機関としての特色を活かしたより効果的なカリキュラムの再構成に取り組んでいる。本発表では、カリキュラムの再構成の概要やプログラムの実施例、今後の課題等について中間報告を行う。

(注)発表概要は、各発表者から提出していただいた内容を転記しています。