第16分科会 知的障害
※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。
※ タイトル及び概要は、発表者からいただいた内容を掲載しています。
また、共同研究者については省略しています。
1 自閉症スペクトラムのある方の短時間雇用に向けた支援実践 -構造化支援と企業連携の実践報告-
【発表者】
濱田 侑希 (特定非営利活動法人クロスジョブ クロスジョブ堺 職業指導員)
【発表概要】

療育手帳A判定・自閉症スペクトラムのある方の短時間雇用を実現した支援事例を報告する。言語的コミュニケーションが難しい本人に対し、構造化を中心とした支援を実施。就職活動では、本人の強みや配慮点を可視化し企業へ提案。連携を重ね、短時間勤務での雇用が実現した。背景には幼少期からの専門療育で育まれた自己肯定感もあり、多面的な支援が就労につながった。
2 芸術(音楽)領域における知的障がい者の職業リハビリテーションに関する実践報告
【発表者】
佐々木 浩則 (株式会社ヤマハアイワークス 専任ジョブコーチ)
【発表概要】

知的障がい者の音楽活動を職業リハビリテーションと位置づけるに至った20年余に亘る経緯を報告する。この実践と報告は、株式会社ヤマハアイワークスに所属しながら個人として行うものである。本実践を、美術と比べてまだ実践例の少ない音楽領域における知的障害者職業リハビリテーションの研究を進めるための一助としたい。
3 障害者×スポーツ体験=無限大 ~スポーツから広げる多様性文化の創造~
【発表者】
井上 渉 (株式会社INCOP 就労移行支援事業所INCOP京都九条 代表)
境 浩史 (株式会社島津製作所 人事部 兼 人事部人事グループ シニアエキスパート)
【発表概要】

障害者就労支援の一環としてスポーツ活動に取り組んでいる。障害のある当事者が競技者として各種スポーツ大会に出場することはもちろん、スポーツを“支える”、“応援する”活動にも力を入れている。その中で、働くために—ひいてはよりよく生きていくためにースポーツ体験の価値、意味、意義を蓄積している。今回は、「SHIMADZU Breakers」での取り組みを中心に互いの立場から成果を発信する。
4 知的障害者を対象とした農的活動等を組合せた学習プログラムの持続的改善プロセスのデザイン
【発表者】
前川 哲弥 (NPO法人ユメソダテ 理事長/株式会社夢育て 代表取締役)
【発表概要】

夢育ては、知的障害者を対象に、①上手く発達できなかった身体の使い方を改善する体操(ブレインジム)、②認知学者フォイヤーシュタインが開発した認知的成長を促す教材を用いた座学、そして③主体性を育てる夢語り、④農的活動を組み合わせた複合的なプログラムを用いている。これらを進める媒介者を通じて4つの内容が相互促進的に対象者の認知発達を促進するよう、持続的改善を行う仕組みについて報告する。
5 体操・座学・畑作業などを組合わせた学習プログラムが知的障がいのある青年の認知発達に与える影響 -3年間の取り組みを通して-
【発表者】
外山 純 (NPO法人ユメソダテ 理事/よむかくはじくLLP 代表)
【発表概要】

夢育ては2022年から知的障がいのある青年を対象に体操・座学・畑作業を組合せて認知身体機能の発達を促すプログラムを開講している。過去2回の職業リハビリテーション研究・実践発表会それぞれにおいて、当プログラム受講生の認知機能の発達をプリとポストの2回のテストで考察した。今回は、今までの2論文を踏まえつつ、さらなる受講生の認知発達を2024秋冬と2025春夏に実施した2回のテストの比較を通じて報告する。









