第9分科会 企業における戦力化、職場定着の取組
※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。
※ タイトル及び概要は、発表者からいただいた内容を掲載しています。
また、共同研究者については省略しています。
1 1年定着率100%を支える継続的な定着支援体制の仕組みと成果
【発表者】
前田 有香 (オイシックス・ラ・大地株式会社 DE&I委員会 障がい者部会(HR本部 本部付))
石井 一也(オイシックス・ラ・大地株式会社 DE&I委員会 障がい者部会 部会長(HR本部 キャリア支援室 室長))
原 美幸 (オイシックス・ラ・大地株式会社 DE&I委員会 障がい者部会(HR本部 キャリア支援室))
【発表概要】

採用から定着・昇格までを一貫して支える仕組みとして、本社主導・ダブルミッション型の定着支援体制と、現場統括者・障がい者部会・支援機関の連携による面談支援を継続的に実施。部会メンバーは専門職ではなく、現場主体の支援を実現。平均勤続年数は全体で5.38年、重度障害者は12.2年。2024年入社者の1年定着率は100%を達成。
2 障がい者雇用における業務定量化の実践 ~戦力化に向けた成果の見える化~
【発表者】
吉野 正利 (株式会社マイナビパートナーズ オフィスセンター事業本部オフィスセンター事業部 事業部長)
小幡 尚史 (株式会社マイナビパートナーズ オフィスセンター事業本部オフィスセンター事業部2部テレワーク課 課長)
【発表概要】

障がい者の戦力化を目的に、業務の成果を最大化するための基盤として、業務の難易度と工数を定量化する取り組みを実施。PC作業、軽作業、クリエイティブ業務などの毎月1500種と多岐にわたる業務を対象に、業務特性に応じた時間換算の工夫を行い数値化した。これにより、社内でも同一指標による業務量の把握と目標設定、評価が可能となった。本発表では、定量化の手法と実践、今後の展望について報告する。
3 「事務サポートセンター」の障がい者が男性育児休業職場を支援する「みなチャレ」を起点に、3拠点新設・7拠点80人体制に拡大
【発表者】
小谷 彰彦 (あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 人事部 ダイバーシティ推進室 推進役)
【発表概要】

昨年度第10分科会「職域拡大」で発表しました「誰もが、楽しく、誇りをもって~男性育休職場支援「みなチャレ」開始とニューロダイバーシティ推進チーム編成・稼働~」から1年が経過し、障がい者で構成する「事務サポートセンター」(JSC)が男性育児休業職場を支援する「みなチャレ」を起点として、4拠点50人体制であったJSCを、2025年4月に仙台・広島・福岡の3拠点を新設し、全国7拠点80人体制に拡大・展開しています。
4 特例子会社における休職/離職対策の取り組み
【発表者】
廣司 美幸 (SOMPOチャレンジド株式会社 グループ障害者活躍支援室 サポーター)
伊部 臣一朗 (SOMPOチャレンジド株式会社 グループ障害者活躍支援室 サポーター)
【発表概要】

SOMPOチャレンジド株式会社は設立8年目を迎え、業務の拡大とともに障害者社員の増員にも取り組んできた。一方で障害者社員の休職や離職についての課題も顕在化してきた。そのため一昨年度から社員の休職や離職防止のための分析を専門職で実施し、昨年度は社内の部署を横断した部会を発足し、更に原因、課題の細分化、今後の対策について検討を行った。本発表では、これまでの取り組みの結果と今後の展望について述べたい。
5 関係フレームスキル訓練オンラインシステム「Enable360」の有効性:支援スタッフへの導入事例から
【発表者】
香川 紘子 (株式会社スタートライン CBSヒューマンサポート研究所 研究員)
【発表概要】

関係フレームスキル(以下、RFS)訓練は、障害の有無に関わらず、対象者の言語・認知能力の向上に有効であることが報告されている。本発表では、PC上でRFS訓練が実施できる「Enable360」を支援スタッフに導入した効果を報告する。職場で不安とコミュニケーション上の課題を抱える支援スタッフに定期的に訓練を実施すると、スタッフの行動面・心理面に良好な変化が見られた。これより、訓練の有効性を検討する。









