第4分科会 職業評価・アセスメント
※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。
※ タイトル及び概要は、発表者からいただいた内容を掲載しています。
また、共同研究者については省略しています。
1 就労移行支援事業所における発達障害の利用者様がキャリア構成インタビューによりどのように自己理解を考えられるか考える
【発表者】
荒木 美里 (ウェルビー株式会社 事業開発部アライアンス課 課長代理)
【発表概要】

就労移行支援事業所において、サビカス博士の「キャリア構成インタビュー」を実施した際、どのように自己理解が変化するか検証する。またウェルビーの発達障害支援専門センターとしての取り組み(①MWS(ワークサンプル幕張版)、②発達専門アセスメントシート、③他者理解ワーク)など既存の取り組みも取り上げる。これらの取り組みが、「就労選択支援」においてどのように役立てられるかも論じたい。
2 特例子会社における障がいのある社員に対する個別支援計画の実施 -「働く態度の階層構造」理論に基づく社員育成
【発表者】
小笠原 拓 (株式会社ドコモ・プラスハーティ 事業運営部 担当社員)
【発表概要】

菅野(2015)は障がい者が働き続け、社会的な自立をするために「働く態度」の醸成が重要であると指摘している。当社では「働く態度の階層構造」理論(菅野2015)をもとにした、社員個々の育成評価とそれに応じた体系的な育成・支援計画を導入している。本発表では障がいのある社員の育成・支援の実践と課題について報告をおこなう。
3 部分的なマイノリティ性と就労上の課題の関連性について
【発表者】
藤本 英理子 (社会福祉法人つるかわ学園 町田市障がい者就労・生活支援センターりんく センター長)
田中 昭考 (社会福祉法人つるかわ学園 町田市障がい者就労・生活支援センターりんく 主任)
竹村 恵子 (社会福祉法人つるかわ学園 町田市障がい者就労・生活支援センターりんく 就労支援担当)
【発表概要】

企業担当者によるBWAP2評価において、一部の身体障がい者が低スコアを示し、実際に就労継続が困難となる事例が確認された。特別支援教育や医学的要因によるソフトスキル習得不足や、見えにくい「部分的マイノリティ性」が職場適応に影響を及ぼしている可能性が示唆される。企業側も情報不足や医療との連携の困難さ等から合理的調整に苦慮しており、支援機関のアセスメントや実地選考等による適切なマッチングが求められる。
4 「在職中又は休職中の発達障害者に対する作業管理支援」の改良 ~汎用性を高めるための試み~
【発表者】
小松 成美 (障害者職業総合センター職業センター 上席障害者職業カウンセラー)
【発表概要】

障害者職業総合センター職業センターでは令和3年度に発達障害者の作業管理能力を向上させるための支援技法を「在職中又は休職中の発達障害者に対する作業管理支援」に取りまとめた。その後の地域障害者職業センターでの活用状況等をふまえてより導入しやすいよう、また、作業管理支援の対象を発達障害者に限らず実施できるよう改良を進めており、本発表ではその取組と今後の方向性について中間報告を行う。
5 施設の特徴を生かしたライフスキル向上の実践 ~職業センター宿泊棟セルフマネジメントセミナーについて~
【発表者】
小沼 香織 (障害者職業総合センター職業センター 上席障害者職業カウンセラー)
【発表概要】

障害者職業総合センター職業センターでは、遠方からの利用者のために宿泊棟を併設しており、日中の職務遂行支援等に係る支援プログラムと並行して、宿泊棟において職業生活の安定を図るための支援を実施している。令和3年度からは、新たに利用者が自身の生活習慣を見つめ直し、その改善に向けた取組を支援する「宿泊棟セルフマネジメントセミナー」を実施している。本発表では同セミナーの概要、事例等について報告する。









