第10分科会 職域拡大
※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。
※ タイトル及び概要は、発表者からいただいた内容を掲載しています。
また、共同研究者については省略しています。
1 障害者の職域拡大~福祉職員だった私が、当事者になって今できる事②~
【発表者】
岩﨑 宇宣(社会福祉法人相模原市社会福祉事業団障害者支援センター多機能型事業所 福祉サービス課 主任)
杉之尾 勝己(社会福祉法人相模原市社会福祉事業団障害者支援センター多機能型事業所 生活介護事業 利用者)
井澤 幸夫(社会福祉法人相模原市社会福祉事業団障害者支援センター多機能型事業所 生活介護事業 利用者)
峯村 深(社会福祉法人相模原市社会福祉事業団障害者支援センター多機能型事業所 福祉サービス課生活サービスチーム 主任)
【発表概要】

生活介護や重症心身障害者が仕事を行う上での課題等を、昨年度(第31回)発表した経過を踏まえ当事者が感じたこと、職員が支援していることを報告します。
2 誰もが、楽しく、誇りをもって ~男性育休職場支援「みなチャレ」開始とニューロダイバーシティ推進チーム編成・稼働~
【発表者】
小谷 彰彦(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 人事部ダイバーシティ推進室 推進役)
【発表概要】

本体直接雇用により、精神・知的が10年間で計100人(WT3割)在籍し定着・活躍。特別支援学校から事務補助採用の「地域密着モデル」(36人在籍)、東名阪4ヵ所展開の「事務サポートセンター(JSC)」(精神・発達、知的44人在籍)では、JSCによる男性育休職場の業務支援「みなチャレ」の開始、4JSC横断で編成の「ニューロダイバーシティ推進チーム」によるDX推進など、活躍領域が更に拡大展開している。
3 障害者雇用の戦力化に向けたスキルアッププログラム~当事者同士で創りあげるゼロベースからのデジタル人材育成~
【発表者】
松尾 明(株式会社マイナビパートナーズ パートナー雇用開発事業本部 パートナー雇用開発事業部 パートナー雇用開発2部 部長)
【発表概要】

弊社は障害者の戦力化を重視しており、その一環としてデジタル人材育成に取り組んでいる。ゼロベースからでも始められ、障害当事者同士で教え合うというコンセプトのもと、2023年4月より独自のプログラミングスキル育成プログラムを作成。現在まで55名の当事者メンバーが参加し、業務効率化の推進に加え、データ分析など新たな領域の業務に着手できるようになった。今回は、学習プログラムの設計と成果について発表する。
4 視覚障害者主体の珈琲焙煎による新たな就業の可能性の検討
【発表者】
加藤木 貢児(NPO法人みのり 領家グリーンゲイブルズ 施設長)
【発表概要】

視覚障害者は、視覚を頼りに業務を行うことは困難であると考えられ、触覚を頼りにした按摩関係の職業などが選択される傾向にある。しかし、一般に晴眼者においても、聴覚に重きをおいて従事する職業であれば、視覚障害者も能力を発揮することは十分に可能である。本研究では、視覚障害者の珈琲焙煎への職域拡大のため、対象施設において実践した珈琲焙煎事業において、準備と手順、当事者の実施内容、支援者の補助内容を報告する。
5 デジタル技術を活用した障害者の業務に関するヒアリング調査結果の報告 -デジタル関連業務の4つのパターン-
【発表者】
中山 奈緒子(障害者職業総合センター 研究員)
【発表概要】

障害者がデジタル技術を活用した業務に従事している企業16社に対しヒアリング調査を実施し、障害者が従事するデジタル関連業務を4つのパターンに分類・整理した。加えて当該業務に取り組むこととなったきっかけやデジタル化の影響、デジタル関連業務に従事する障害者の採用やスキルの習得方法、障害者が円滑に業務に従事できるようにするための業務分担や人的サポート等に関する取組、及び課題・今後の見通しについて整理した。