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第5分科会 就労支援を支える人材育成

※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。
※ タイトル及び概要は、発表者からいただいた内容を掲載しています。
  また、共同研究者については省略しています。

1 就労支援機関管理者に対するWeb研修の開発-研修プログラムの実施と効果-

【発表者】

大川 浩子(北海道文教大学/NPO法人コミュネット楽創)

【発表概要】

就労支援機関の人材育成には管理者や運営法人の在り方が大きな影響を与えると思われる。以前、我々はリスニングアワーを基盤とした管理者へのWeb研修プログラムを試行し、一部質的な変化が認められたが、自身の話した内容へのフィードバックや参加者同士の交流が課題となった。今回、情報提供と互いの経験を語る形で再編したWeb研修プログラムを新たに実施した。その概要と研修の前後による参加者の変化について報告する。

2 障害者雇用で必要と考えられる職業準備性-移行支援事業所の支援者と雇用者の認識より-

【発表者】

河合 静夏(株式会社綜合キャリアトラスト SAKURA杉並センター 支援員)
長徳 涼(株式会社綜合キャリアトラスト SAKURA長野センター 支援員)

【発表概要】

就労支援事業所SAKURAセンターは、全国で16センター展開している。特色として親会社(人材派遣業)のノウハウを活かした研修提供や就活のサポートを行っている。今回の調査の目的は、支援の効果検証と、障害者雇用で必要なスキルを知ること。現在SAKURAセンターが定着支援を実施している、企業担当者と当センターの支援者に質問紙調査を行い、結果について分析する。得られた結果を今後の支援提供に活かしていく。

3 職業リハビリテーションの現場における支援スーパーバイザーの導入と効果の検証

【発表者】

菊池 ゆう子(株式会社スタートライン CBSヒューマンサポート研究所 主任研究員)

【発表概要】

弊社は、障害者及び事業主の双方に対して、文脈的行動科学を基盤とした支援技術による職業リハビリテーションサービスを提供している。障害者雇用促進法の改正により、事業主の責務として明記された「雇用の質の向上」をより一層推進するため、弊社のサポートの現場で発生している事象全体に対して、スーパーバイズ機能を持つ『支援スーパーバイザー』を社内に配置した。本発表では、その取り組み内容と効果について報告する。

4 エビデンスに基づく実践に向けた人材育成の取り組み~支援者の働きがいがより良い実践へ~

【発表者】

田中 庸介(一般社団法人キャリカ)

【発表概要】

当法人はエビデンスに基づいた実践を行い、利用する皆さんが安心し、一人一人の夢が叶えられる事業所を目指している。しかし、先行研究で示されている通り、福祉分野は未だ根拠に基づいた実践が少ない現状が窺われている。当法人は根拠に基づく知識・スキルの習得は質の高い実践に繋がるだけでなく、支援者の働きがいに影響を与える重要な要素だと捉えている。そこで、本発表では今年度の人材育成の取り組みと展望を発表したい。