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第4分科会 地域におけるネットワーク、連携

※ 発表資料を掲載していない方については、発表論文を参照してください。
※ タイトル及び概要は、発表者からいただいた内容を掲載しています。
  また、共同研究者については省略しています。

1 質の高い就労定着支援を目指すための就労定着支援事業所の現状と課題

【発表者】

山口 明乙香(高松大学 発達科学部 教授)

【発表概要】

本発表は、全国の就労定着支援事業所を対象に実施した調査の結果から、質の高い就労定着支援を実現するための取り組みとしての現状とその課題について報告する。定着支援事業所を取り巻く課題として、優先度の高い課題としては、「報酬単価と事業所の安定運営に関する課題」がもっとも優先度の高い課題となっており、次いで「利用者の確保に関する課題」が示された。

2 障害のある方が「戦力として働き続けるために必要なこと」を企業と共に考える-『企業連携会議』からの学び-

【発表者】

伊藤 真由美(特定非営利活動法人クロスジョブクロスジョブ札幌 管理者兼サービス管理責任者)

【発表概要】

「就労定着支援」がスタートして5年が経過。企業は法定雇用率の段階的な引き上げに加え、障害特性に合わせた新たな雇用管理の視点が求められている。改めて『雇用の質』が問われる時代、就労移行支援事業所は企業へバトンを渡して終了ではなく、採用後も企業と協働して一人一人に合った環境を作り上げていくことが必要である。今発表では、その視点に立ち独自の取り組みである企業と共に考える『企業連携会議』について報告する。

3 自立支援協議会はたらく部会における企業開拓~関係機関との連携による取組を通じて~

【発表者】

野村 聡(柏市役所 福祉部障害福祉課 副参事)
八木原 直彦(障害者就業・生活支援センタービック・ハート柏 主任)
久保 千穂子(LITALICOワークス柏西口 管理者)

【発表概要】

柏市では、令和4年度から障害者雇用未達成企業を主な対象とした企業向け相談会「キックオフミーティング」を自立支援協議会はたらく部会一般就労連絡会と開催している。本取組は、市内の就労支援機関やハローワーク等と連携し、企業が個別に抱える課題をヒアリングした上で関係機関が連携・協力して企業開拓に取組んでおり、これまでに8名の雇用を創出している。今回は本取組を通じて得た成果や今後の課題について発表したい。

4 シロイルカの調餌作業を受託して~水族館と複数就労継続支援事業所の挑戦~

【発表者】

山本 直紀(社会医療法人清和会 ヴィレッジせいわ 通所サービス課 就労継続支援A型・B型事業所「はまかぜ」 通所サービス課長)

【発表概要】

水族館のシロイルカ調餌作業(餌作り)を複数の就労継続支援事業所で共同受託して2年が経過しました。この試みの大きな特徴は調餌作業終了後、シロイルカとのふれあいの時間があり、それにより様々な良い効果が波及しています。全国でも珍しいこの取り組みを地域で連携している好事例としてご紹介したいと思います。キーワードはアニマルセラピー、主体性・協調性の向上、人出不足の解消、地域連携です。