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資料シリーズ No.39
就職困難な若年者の就業支援の課題に関する研究

執筆者(執筆順)

執筆者 執筆箇所
小泉 哲雄 (障害者職業総合センター 統括研究員) 序、おわりに
小杉 礼子 (労働政策研究・研修機構 統括研究員) 第1章
津富  宏 (静岡県立大学国際関係学部 准教授
特定非営利活動法人青少年就労支援ネットワーク静岡理事長)
第2章
東條 吉邦 (茨城大学教育学部 教授) 第3章

概要

「発達障害のある若者の職業ガイダンス研究会」を設置し、「就職困難な若年者の就業支援の課題」に関する議論を行った結果を取りまとめたもの。ここでは、まず、現代の若者が置かれている職業環境について、雇用施策にアクセスしがたい層との関連で検討した。そのうえで、無業状態にある若者を支援する機関の現状を踏まえ、支援の在り方と課題を検討し、発達障害のある当事者の支援ニーズと就労準備の課題について検討を加えた。以上を踏まえ、障害者対策と若年対策の連携の必要性や在り方等につき、提言を行った。

目次

  • 第1章 若者の就業問題の現状と課題
    • 1.はじめに
    • 2.若者の就業状況の変化と現状の概観
    • 3.ニート問題
      • (1)ニート問題への関心と導入の経緯

      • (2)ニートの定義と増加傾向

      • (3)ニート状態の若者の特徴と増加の背景

      • (4)ニート状態と世帯収入

    • 4.日本のこれまでの若者就業支援
      • (1)日本の若者雇用対策

      • (2)若年無業者対策としての若者自立塾・若者サポートステーション

    • 5.イギリスの若者支援政策との比較から見える問題
      • (1)イギリスの若者支援策

      • (2)日英の比較から見る日本の政策の課題

    • 引用・参考文献

  • 第2章 就労支援機関における支援の課題
    • 1.若年者就労支援機関の対象者のもつ何らかの障害
      • (1)発達障害との関連について

      • (2)精神障害との関連について

      • (3) データが示唆すること

    • 2.障害者就労支援から、若年者就労支援への、就労支援ノウハウの移転
    • 3.就労支援対象者の処遇困難度: 内閣府調査
      • (1)困難度の次元性

      • (2)就労支援機関のタイプによる困難度の差

    • 4.伴走型就労支援: 就職支援から就労支援へ
    • 5.就労支援機関の課題
    • 課題1 伴走型支援の制度化
    • 課題2 支援対象者のアセスメント力の強化
    • 課題3 就労体験先や雇用主との連携
    • 課題4 支援者の力量の向上
    • 課題5 ネットワークの強化
    • 課題6 エビデンスに基づく支援の提供
    • 6.将来の課題: 予防こそ解決
      • 付論:若年者就労支援機関を訪れる、障害を持つ可能性がある若者の障害の受容と対処文献

  • 第3章 発達障害のある若者に対する支援の課題……就労準備教育をめぐって……
    • 1.はじめに -発達障害と特別支援教育-
    • 2.発達障害児の後期中等教育並びに高等教育の現状と課題
    • 3.当事者本人の視点からみた就労支援と教育の課題
      • (1)就労準備教育としての特別支援教育

      • (2)家庭で行う就労準備教育

      • (3)当事者にとって望ましい就労のあり方とは

      • (4)職場環境に適応するには

      • (5)就労をめぐる現状と問題点

    • 4.おわりに
  • 引用・参考文献
  • おわりに
    • 1.研究会の活動
      • (1) 若者就業支援機関の利用者に関するヒアリング調査

      • (2) 職業リハビリテーションに関する情報提供の在り方に関するヒアリング

    • 2.発達障害者の就業支援を考えるにあたっての留意事項
      • (1) 第1章から第3章で示された内容

      • (2) 発達障害者の就労支援の観点から見た課題

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